【日本ハム】宮西尚生「もう一度ビールかけをしたい」…中継ぎの流儀2024 勇往邁進

スポーツ報知

  • ニュース

2024.1.26(金) 12:38

400ホールドまであと7に迫った宮西

 日本ハム・宮西尚生投手(38)が25日、自ら記す連載「勇往邁進(ゆうおうまいしん)」でプロ17年目に懸ける決意、チーム最年長ならではの思いを明かした。3度目の左肘手術から復帰した昨季は、31試合に登板して13ホールド(H)、防御率2・66。今季は残り7に迫る通算400H達成、そして2016年以来8年ぶりの「ビールかけ」を目標に掲げた。

 21年に始まったコラムも今年で4年目を迎えました。スポーツ報知読者の皆様、今シーズンもよろしくお願いします。ここ数年のテーマは「いつ現役を辞めても納得できるぐらい出しきって一年を終える」ということ。最高の一年にしたいです。個人的にも近年は最後まで戦いきれていないシーズンが続いています。活躍して、もう一度ビールかけをしたいです。

 09年のリーグ優勝は先輩たちに引っ張ってもらい、12年は勝ちパターン、中堅として、16年は自分たちが引っ張って優勝、と段階を踏んできました。ベテランとして最後はやっぱり後輩たちに引っ張られながら…。全パターンを制覇できたら最高やなと思います。

 オフは体を徹底的に追い込みました。周りの選手は基本的に1月の自主トレからガッツリ動く中、それを前倒して12月からやっていた感じです。若い頃から、練習をしておかないと不安で仕方ないタイプ。「こんだけで大丈夫かな」と常に不安に思います。根底にあるのは「自分は下手くそや。人より練習しなあかん」という思い。高校の時からずっと染みついている考え方です。もう若くはないので正直体はキツイです。だからこそ早めの逆算を意識して鍛えてきました。

 1月の自主トレは堀や山本(晃)、長谷川たちととにかく走り込みました。結局自分が走れへんかったら、あいつらも走らんくなる。後輩のためにも12月中に体をつくって、年明けスタートした時には誰よりも走れる状況じゃないとダメやと思っています。17年目、チーム最年長。口も顔つきも悪いので相変わらず「イカつい」とか「強面」とか言われます(笑い)。先輩、後輩で当然“一線”はありますけど、僕はチーム内で冗談を言い合える関係性をつくりたい。自分も言うけど、そっちもガンガン言っていいよって。ここ数年、若手との距離感はより意識するようになりました。上の世代が雰囲気を出していたら若い子たちは萎縮(いしゅく)してパフォーマンスが出せない。緊張したり、周りに気を使いすぎたり、それはなるべく避けてあげたいんです。強いチームになるために、必要なことやと思います。

 目標の400Hも残り7ですが、こだわりたいのは納得いくまで出しきること。出しきった先にしか、見えてこないものがあると思っています。心残りのない練習、準備をして143試合を戦い抜きたい。あとはやってみてどういう結果になるか。結果までの準備、ケア、戦い続ける意志を最後まで持ち続けて一年を終えたいです。キャンプは(沖縄)国頭スタート。しっかりアピールして開幕から最後まで走り抜けるように頑張ります。応援よろしくお願いします。(宮西尚生)

関連ニュース

元ファイターズガールの滝谷美夢、クリエイティブオフィスキュー入り 大泉洋らが所属
「リトル清宮」のブレイクアシスト誓った 「僕が打てば…」日本ハム・清宮幸太郎“男の約束”守るためバット振りまくる
【日本ハム】加藤貴之が先乗り自主トレでブルペン入り「良くなってきました」捕手座らせ69球
【日本ハム】田中正義、4種類のボールで160キロ目指す「いつか出せるように」
【日本ハム】伊藤大海弟・駿航が駒大苫小牧高に合格…兄の母校から投手で甲子園目指す

記事提供:

スポーツ報知