【ロッテ】佐々木朗希が12球団ただ一人の未更改に…自費キャンプイン現実味 選手会脱退も判明 関係者「見え方良くない」

スポーツ報知

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2024.1.26(金) 05:00

12球団唯一の契約未更改選手となったロッテ・佐々木朗希

 ロッテ・佐々木朗希投手(22)が25日、12球団唯一の契約未更改選手となった。この日、もう一人の未更改だった楽天・辰己涼介外野手(27)がサイン。2月1日の沖縄・石垣島でのキャンプインまで時間は残されているが、現時点で更改の日程は未定。早期のメジャー挑戦を要望しているとみられるが、場合によっては異例の自費キャンプとなる可能性もある。また、佐々木朗は、労組「日本プロ野球選手会」を脱退していたことも明らかになった。

 ついに最後の1人となった。ロッテの石垣島でのキャンプインまで1週間となったが、朗希はいまだに契約更改しておらず、公の場に姿を見せたのも、昨年11月19日のファン感謝デー(ZOZO)が最後。31日までにサインする可能性はあるが、自費キャンプも現実味を帯びてきた。

 入団前からメジャー志向を持っていた。早期の移籍を求め、球団とは挑戦の時期やクリアすべき条件について、水面下で綱引きを続けているとみられる。昨季はシーズン前に侍ジャパンの一員としてWBCに出場。準決勝・メキシコ戦で先発するなど優勝に貢献した。ただ、シーズンでは、故障や発熱で3度離脱し、自身初の規定投球回到達はならず。15登板で7勝4敗、防御率1・78をマークしたが、1年間ローテーションを守り通した経験はない。

 吉井監督も「自分だったら、球団に対してもうちょっと恩返しをしてからでないとダメなのかなと思ったりします」と語るなど、時期尚早との見方をする関係者は少なくない。海外FA権取得前にメジャー移籍するためには、ポスティングシステムが現実的。ただし、現行制度では25歳未満の移籍はマイナー契約に限られ、ロッテに支払われる譲渡金も制限される。そのため、球団が容認する可能性は低いと言わざるを得ない。

 さらにこの日、労組プロ野球選手会を23年度から脱退していたことが明らかになった。一部報道でこの話題が持ち上がったことに対してロッテとしての対応はなかったが、日本プロ野球選手会の関係者は「昨年から(選手会に)入っていないのは事実です」と認めた。脱退の理由は不明とし「佐々木選手がメジャーに挑戦したいというのも分かるし、応援したい気持ちもあります。ただ、こうなるとファンからの見え方がよくない」と指摘した。

 脱退自体は、直接的にはメジャー挑戦とは関連が薄い。加入は任意であり、選手会ホームページの名簿によると、昨年のロッテではかつてメジャー移籍を目指していた石川歩とメジャー帰りの沢村、主立った他球団の選手では元メジャーリーガーのヤクルト・青木、オリックス・平野佳らも籍を置いていない。ただ、加入による大きなデメリットも見つけにくく、若手の退会も異例だ。

 雲隠れしている令和の怪物。球春到来を前に、思わぬ形で注目を集めている。

05年上原も米挑戦巡り ◆自費キャンプ キャンプインまでに未更改の場合、移動費、宿泊費などのキャンプ費用は当面、選手個人が支払うことになる。11年に阪神・久保が査定法などを巡って折り合いがつかず、サインした2月15日まで身銭を切った。西武のG・G・佐藤は、08年から2年連続。巨人でも05年に上原がポスティングシステムによるメジャー移籍を巡って折り合いがつかず、契約を交わさずキャンプインした。

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