ソフトバンク・甲斐拓也捕手が１３日、大分市内で自主トレを公開し、巨人・山瀬慎之助ら５球団計７人の捕手が集まった“甲斐塾”で珍トレーニングを披露した。

　フィジカルトレーニングの最後に行ったのはアメリカンノック。右翼の定位置付近から左翼の定位置付近、あるいは逆コースを走りながら、ノッカーの飛球を捕球するハードな練習だ。だが打席にはノックバットではなくゴルフのアイアンを持った女性が立っていた。プロゴルフの阿部未悠選手（２３）だ。

　先頭の甲斐が「お願いしま～す」と声を上げて駆け出すと、人工芝のマットにゴルフボールをセットした阿部がスイングを開始する。ピッチングウェッジの打球はおよそ１００ヤード先の狙った場所にドンピシャで飛んでいった。さすが一昨年のリゾートトラストレディスでホールインワンを達成している有望株だ。

　甲斐はギリギリで打球に追いついたようだ。しかし「うわ～！」と絶叫してバンザイしながら転倒。野球とは比べものにならないほどフォローの風の影響を受けたゴルフボールが、目測を誤らせてしまったのだ。

　共通の知人を介して“甲斐塾”に入門した阿部は「今まで人に打ったことないですよ」と笑顔。「いろいろイジワルというかバラけさせました」とプロのアプローチのテクニックを見せつけていた。

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