【楽天】則本昂大の報道陣巻き込み型自主トレを担当3日目の24歳記者が体験 評価は「ぼちぼちっすね」

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2024.1.10(水) 12:56

自主トレを公開した則本

 楽天・則本昂大投手の「報道陣巻き込み型」自主トレ公開取材に参加し、一部メニューを体験した。私は1月1日付の人事で楽天担当を拝命した入社2年目。より詳しく言えば、自主トレを取材した8日は楽天の取材を開始して3日目だった。

 滋賀県内で行われた自主トレはグラウンド一面が雪で覆われていたため、室内練習場で練習をすることに。則本はストレッチやショートダッシュなどアップを済ませ、キャッチボールで体を温めた。通算114勝で先発の柱だったが、パドレスへの移籍が決まり10年間で6度の30セーブをマークした松井裕樹の後任として抑えに挑戦する来季に向け、年明け3度目のブルペン入り。捕手を立たせたまま変化球を交えながら40球投げるなど、調子の良さを見せつけた。

 熱い練習のおかげか。それとも太陽のおかげか。グラウンドの雪は溶けていたため、外に移動してさあポール間走を開始! というタイミングで則本が報道陣に向かって手招きを始めた。「今からお前らも走るぞ」という“ありがたいメッセージ”だ。

 私のスポーツ歴は小学校で野球、中学ではサッカー、高校ではラグビー、大学では新聞部で合間にウェートトレーニングを少々。当時は体力に自信があったものの、社会人になってからの2年間はほぼ運動しておらず、不規則な生活リズムに暴飲暴食を繰り返したことがたたり、健康診断では尿酸値が8を超え再検査を命じられた不健康社員となった。今回の自主トレは久しぶりの運動機会。ましてや日本代表経験のある投手の練習に一部参加できるなんて。せっかくの機会だからと1往復だけ則本と一緒にポール間走を行った。久しぶりに走ったあの感じ。爽快感はたまらなかった。

 ポール間走を含めたランメニューが一通り終わると、室内練習場に戻り体幹トレーニングに移行。地面に近い場所でカメラを構えようとした瞬間、「えっ? 参加するんですか?」と言われた。悪ノリか。再び則本に見つかり、体幹トレーニングの一部にも参加することになった。

 練習に参加することで「プロ野球選手」を感じた瞬間もあった。うつぶせの状態から両手両足だけを上げる体幹トレーニングでは「恥骨を地面につける感じでやると腰にあんまり(ダメージが)こないですよ」とアドバイスをくれた。確かに腰にはダメージが来ず、体幹に向かって一直線に刺激が来る。体の動かし方を理解してトレーニングしているからこそ、一流選手は1年間、シーズンを通してけがなく戦い抜いているのだと感じた。複数メニューに参加した私の腹の奥底はぴくぴくしていた。

 自主トレのラストメニュー。最後はまた則本の「とりあえず来てもらうだけで大丈夫です」という悪魔のささやきから、報道陣全員で四股踏みすること40回。やっと終わったという気持ちもありつつ、久しぶりの運動でさっぱりした。それは当然。きついことをしていないのだから。

 今後は第3、4クールと日を追うごとに強度の高いトレーニングを行い、2月からのキャンプに備える。則本の練習パートナーの1人は「今はまだ軽い方。最後(のクールは)酸欠になって倒れます」と明かしてくれた。どのようなトレーニングを行うのか興味がわいたので則本に尋ねると「トレーニング自体は変わらない。やっていることに負荷を強めたり回数を増やしたりします」。

 きつい体幹やランメニューなど、あれだけ皆がしんどそうにやっていたのに、これ以上何をやるのですか。しまいには則本から「来てもいいですよ」と自主トレ参加のお誘いまでいただいてしまった。

 最後に私のトレーニングについて講評を求めてみると「ぼちぼちっすね」と言葉をいただいた。この原稿を書いている取材翌日は、しっかりと筋肉痛がきたので「まだ若いな」と思いつつ、ちょっと体を動かした程度で筋肉痛がくるほど老いたのかと反省。今後も精進して取材を続けていきます。(楽天担当・太田 和樹)

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