西武のドラフト１位・武内夏暉投手（国学院大）が７日、埼玉・所沢市の若獅子寮に入寮した。

　即戦力左腕がスーツのポケットからそっと取り出したのは１枚のやや古ぼけた小さなカード。同じ背番号２１で球団の大先輩でもある東尾修氏のベースボールカードだった。そこには西鉄当時の若々しいものと、太平洋クラブ時代の投球フォームの写真が。出身地の福岡・北九州市は西鉄時代からのライオンズファンが多い土地柄。帰省した際、知人に「お前に託す」と渡されたものだという。「自分が背番号２１ということでいただいたんですけれど、本当に東尾さんのようになってほしいという気持ちでいただきました」と神妙な表情を浮かべた。

　年末年始は北九州市の実家に帰省していたが、練習は欠かさなかった。初詣のおみくじは大吉。「大吉を引いたので、これに乗っていければなと思います。ケガなく１年間乗り切って、開幕ローテーションを狙っていきたいです」。通算２５１勝のレジェンドへ追いつくべく、新２１番の戦いがスタートした。

関連ニュース

・【西武】育成２位の谷口朝陽が〝恩人〟担当スカウトのメッセージ入りサインボールを持って入寮
・【西武】ドラフト５位右腕の宮沢太成が入寮　長野高野球部の先輩・北村晴男弁護士から激励「期待に応えられるように頑張っていきたい」
・【西武】ドラフト６位ルーキーの村田怜音がバリカンを手に入寮「気合いが入ります」
・【西武】育成１位左腕のシンクレア・ジョセフ・孝ノ助が“バイブル”の「おおきく振りかぶって」を持って入寮
・【西武】育成６位の奥村光一は特注のパワーベルト持参で入寮「なかやまきんに君が好き。筋肉の最高峰」