【プロ野球12球団のブレイク候補】即戦力の期待も“1軍の壁”で出場なし…川島慶三コーチと二人三脚、打撃フォーム大転換で勝負の1年

スポーツ報知

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2024.1.2(火) 14:40

平良竜哉

 勝負の1年になりそうだ。楽天・平良竜哉内野手(25)はルーキーイヤーの悔しさを糧に「開幕1軍が1番の目標」と雪辱を晴らすことを誓った。

 何度も壁にぶつかった。社会人を経て22年ドラフト5位で入団。即戦力として期待されるも昨季の1軍出場はなかった。2軍では102試合に出場して打率2割5分9厘、2本塁打、26打点。思うような結果を残すことができずに苦しんだが、そんな時に支えてくれたのが2軍で指導にあたっていた川島慶三打撃コーチだった。

 二人三脚で手に入れたフォームだ。平良の魅力は力強いスイング。それでもシーズン序盤はプロの投手にうまく対応出来ずミスショットが多かった。速い直球をはじき返すことが出来るためにはどうしたらいいのか―。川島コーチと何度も意見を出し合い、2軍の試合後だけでなく、夕食後も夜遅くまで練習につきあってもらった。「プロに入る前の打撃フォームと180度変わるようなフォームにした」と言うように、下からスイングしていたバットの軌道を上から振っていくように進化させた。

 夏場からはフォームが体になじみ始め、状態は上向きに。「本当に苦しい期間があったからこそ、コーチから教えてもらったことをやり続けて結果が出たことがうれしかった」と語ったが、何よりもうれしかったのは安打を放つ度に喜んでくれる川島コーチの姿だった。

 1軍の舞台で輝かないと意味がない。同じ内野には浅村、小深田、村林など超えなければ行けない壁が多く立ちはだかる。さらに今季からは川島コーチが1軍へ配置転換。ポジション争いを勝ち抜き、師匠へプロ初安打をプレゼントしたい。(内藤 菜月)

 ◆平良 竜哉(たいら りゅうや)1998年7月9日、沖縄・うるま市生まれ。25歳。伊波小で軟式野球を始め、伊波中時代は軟式野球部に所属。前原高校では甲子園出場はなし。九州共立大ではリーグ戦通算101安打をマーク。NTT西日本を経て22年ドラフト5位で入団。50メートル5秒9。遠投115メートル。右投右打。170センチ、78キロ。

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