【プロ野球12球団のブレイク候補】ドラ2入団4年目右腕に漂う大物の雰囲気 “朗希式”育成法へて1軍デビュー、吉井監督もうなる”非常識なストレート”

スポーツ報知

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2024.1.2(火) 13:30

中森俊介

 マウンドでの堂々とした立ち振る舞いが、大物になる雰囲気を醸し出す。ロッテは今季4年目を迎える右腕・中森俊介投手に注目だ。

 昨年10月20日のオリックスとのCS最終ステージ第3戦(京セラドーム)。チームは先発不足によりブルペンデーを決行した。中森は2回から2番手で登板。捕手の佐藤都がバント処理で二塁に悪送球するなど一死一、三塁のピンチを背負ったが、中川圭をチェンジアップで空振り三振に仕留めるなど後続を抑え、3イニングを1安打無失点、4奪三振の好投を披露した。度胸満点のCSデビューだった。

 明石商時代には甲子園に3度出場するなど、大舞台での投球は慣れっこだ。プロ初先発となった昨年8月23日のソフトバンク戦では5回4失点も、柳田を123キロのチェンジアップで完全にタイミングを外して空振りを奪うなど経験を重ねた。直球に関しても「非常識なまっすぐを投げる」と吉井監督がうなるほどで、期待値は大きい。

 1、2年目は佐々木朗の育成法と同じように体作りに励み1軍登板はなしに終わったが、昨季は1軍で中継ぎとして13試合に登板し3勝2敗、防御率3・54をマーク。今季は先発1本で挑む。11月から12月にかけてはオーストラリアのウィンターリーグに参戦し武者修行。来季は「1軍で120イニングが目標。先発でいったら6回を20試合ほどを目標にしてます」とローテ入りを目指す。

 ローテの柱である先輩の種市は18年にオーストラリアのウィンターリーグに参加した翌年に8勝をマークして飛躍。21歳右腕にも今季、ブレイクの予感がする。

 ◆中森 俊介(なかもり・しゅんすけ)2002年5月29日、兵庫・丹波篠山市生まれ。21歳。明石商では1年春からベンチ入りし3度甲子園に出場。20年ドラフト2位でロッテに入団。182センチ、90キロ。右投左打。推定年俸1500万円。

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