ソフトバンクの育成外野手は難関の警察官試験を受験へ「憧れの職業。機動隊に入れるように」【プロ野球12球団去る人】

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2024.1.1(月) 13:10

現役引退を決断し、警察官を目指す元ソフトバンク・早真之介(カメラ・本人提供)

 ユニホームを脱ぎ、第二の人生へ歩み出す男を紹介する「去る人」パ・リーグ編。ソフトバンクの育成・早真之介外野手(21)は、警察官を目指して一歩を踏み出した。

 “第2の夢”を追いかけることにした。23年限りで現役を引退したソフトバンクの育成・早は12球団合同トライアウトを受験後、社会人チームなどから声をかけられたが「ケジメつけて、新しいことをしようと。警察官を目指す方向で考えてます」と明かした。

 「小さい頃にテレビとかで見ていて、憧れの職業でした。機動隊に入れるように勉強したいと思っています」。球団から手渡されたセカンドキャリア一覧の中にも警察官があり、運命を感じた。ただ、簡単な道ではない。例えば、福岡県の競争倍率は22年度の早期採用試験で40・9倍を記録した狭き門。来年中の合格を目指し、現在は過去問などと向き合う毎日だ。

 人生の岐路。背中を押してくれたのは、オフの自主トレで弟子入りしていた中村晃の「全て自己責任」という言葉だった。「もう最後は全部自分で決めようと思って」。師匠にはLINEで報告した。「晃さんに言うのが一番ドキドキでしたけど、『素晴らしいことやん』と言っていただきました」。異例の挑戦となるが、元DeNA、オリックスの大田阿斗里氏ら前例もある。「努力すれば、絶対にかなうと信じてます」。自らの正義を貫く。(中村 晃大)

 ◆早 真之介(はや・しんのすけ)2002年9月11日、滋賀・甲賀市生まれ。21歳。伴谷東小1年から軟式の「伴谷少年野球」で始め、城山中ではボーイズリーグの「滋賀野洲ボーイズ」でプレー。京都国際では1年夏からレギュラーで同秋から4番。20年育成ドラフト4位でソフトバンク入りも3年間で1軍出場はなし。父・武彦さんのはとこが女優の夏木マリ。180センチ、80キロ。左投左打。

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