楽天戦力外も8年間過ごした“第二の故郷”仙台に恩返し りんご、野菜、子どもたちと思い描く「夢」【プロ野球12球団去る人】

スポーツ報知

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2024.1.1(月) 12:40

石橋良太のインスタグラム(@ishibashi0606ryota)より

 楽天・石橋良太投手(32)は二足のわらじを履く。週末は果物や無農薬野菜の通信販売を行い、平日はNPO法人「とびのこハウス」で働く。楽天には8年間在籍。仙台の人々やファンに支えられた感謝を胸に、第二の故郷に骨をうずめる覚悟を決めた。

 「りんごや無農薬野菜をいろんな人の手に取ってもらいたい」。以前から年1度、家族でりんご狩りをしており、1本1万円でりんごの木のオーナーになれると知り、すぐに購入した。一から勉強し、24年中にはサービスを始めたいという。

 「一人でも多くの子どもに夢を与えたい」と、とびのこハウスでは多くの子どもたちと触れ合う。現在は予約制の子ども食堂の普及や、勉強やスポーツを通じて子どもたちの心のよりどころになる場所を作りたい―と夢を見る。「自分が夢を追っていたからこそ伝えられることもある」。少年少女の笑顔が原動力だ。

 「僕が道を切りひらくことで野球を辞めた人の道しるべになることができるかもしれない」。プロ野球のその先へ。新たなモデルになろうとしている。(内藤 菜月)

 ◆石橋 良太(いしばし・りょうた)1991年6月6日、大阪・堺市生まれ。32歳。Hondaから15年ドラフト5位で楽天入団。17年に育成再契約し、18年に支配下復帰。主に中継ぎとして活躍したが、19年には19試合に先発して8勝。23年オフ、戦力外通告を受け引退。通算78登板で11勝14敗、防御率5・11。175センチ、77キロ。右投左打。

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