エスコンフィールドのスタジアムDJ、エバンズ・マラカイさんは生まれも育ちも本拠地・北広島…「バチェロレッテ・ジャパン」で一躍人気に

スポーツ報知

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2023.12.25(月) 05:50

エスコンでスタジアムDJを務めるエバンズ・マラカイさん(カメラ・堀内 啓太)

 日本ハムの新球場・エスコンフィールドで今季からスタジアムDJを務めるエバンズ・マラカイさん(27)がこのほどスポーツ報知のインタビューに応じた。本拠地・北広島で生まれ育った生粋の道産子は恋愛リアリティー番組「バチェロレッテ・ジャパン」シーズン1で人気を集め、モデルやインフルエンサーとしても活躍。「北広(島)の声になりたい」と新たな挑戦に踏み切る姿に迫った。

(取材・構成=堀内 啓太)

 新本拠地で再スタートを切った日本ハムに頼もしい“戦力”が加わった。Bリーグ・仙台89ERSでアリーナMCを務めるマラカイさんが、今季からエスコンのスタジアムDJに抜てき。天性の声質と堪能な語学力を生かし、シーズン途中から土・日曜を中心にホームゲームを盛り上げてきた。

 「すごく光栄です。球場建設地がまだまっさらだった時から僕は知っているし、現場の写真を撮って『いつかここで仕事ができたら』なんて漠然とインスタに載せていた時期もあった。感慨深いですね」

 両親の仕事の都合で北広島で生まれ育ち、大学時代に北海道でモデルとして活動。卒業後は北海道庁に務め、19年ラグビーW杯では公式のチーム通訳として約3か月間フィジー代表に帯同した異色の経歴を持つ。同年に元々好きだった恋愛リアリティー番組「バチェラー」の男女逆転版、「バチェロレッテ・ジャパン」に応募。甘いマスクと193センチの抜群のスタイルで参加権を勝ち取り「怒りのビッグベイビー」のキャッチコピーで一躍人気を集めた。

 転機は今年4月。球場内のフードホールで家族と食事をしていた際に「Where are you from?(出身はどちらですか)」と関係者に声をかけられた。メジャー球場を参考につくられたエスコンの雰囲気にハマる「英語」でのスタジアム演出を求めていた球団と、生粋の“北広島人”で「北広で仕事がしたい」と考えていたマラカイさんの思いが一致。「与えたいのは非日常。お客さんが海外にいると錯覚するぐらい、夢と魔法の国にいるような気持ちにさせたい」と熱い思いでマイクを握ることを決断した。

 8月17日・ロッテ戦では万波が本塁打、守っても右翼からレーザービームを見せる大活躍。「前の打席で打つと観客は2発目も期待する。ファインプレーをした次の打席も同じ。声を変えるんです」と展開や観客の期待感を見極め、絶妙にテンションをコントロール。「バスケのMCとは違って野球の試合はネームコールしかできない。『万波中正』という一瞬のコールでどれだけお客さんを煽(あお)れるか」とプロ魂を熱くにじませた。

 既に来季の継続も決定。「札幌ではなく北広に住んでいるのは、この地を愛しているから。僕は北広の声になりたい。この仕事は僕がやるしかない」とマラカイさん。「自分にとっての全て」と語る北広島を、来季も熱狂の渦に巻き込んでいく。

 ◆エバンズ・マラカイ(Malachi Evans)1996年1月26日、北広島市生まれ。27歳。オーストラリア人の父とイギリス人の母を持ち、北広島広葉小、北の台小、東部中から北星学園大付高に進学。北星学園大卒業後に「バチェロレッテ・ジャパン」シーズン1に参加。21年からBリーグ・仙台89ERSのアリーナMCを務め、23年途中からエスコンのスタジアムDJに。家族は両親と兄、2人の姉、妹。身長193センチ。足のサイズ33センチ。

 ◆バチェロレッテ・ジャパン Amazonプライムの恋愛リアリティー番組「バチェラー」の男女逆転版。職業、年齢、容姿さまざまな17人の男性が一人の独身女性を奪い合う婚活サバイバル。シーズン1は20年10月に配信された。

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