【西武】育成捕手の是沢涼輔が現状維持の400万円で更改「毎日すごい成長している姿を見られたと評価された」

スポーツ報知

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2023.12.20(水) 17:53

契約を更改した西武の是沢(カメラ・秋本 正己)

 西武・是沢涼輔捕手が20日、埼玉・所沢市の球団事務所で契約更改交渉に臨み、現状維持の年俸400万円(金額は推定)でサインした。

 背番号122の1年目育成捕手は誰より早くグラウンドに出て、誰よりもバットを振り続け、誰よりも汗を流した。きっと誰かが見ていてくれる。この日の交渉の席で渡辺GMから伝えられた言葉が是沢にはうれしい。「毎日がキャリアハイの連続だったと。学生時代はあまり試合には出なかった(法大では4試合出場)。毎日すごい成長している姿が見られたという風に評価されたので、それはうれしかったです」と頬を緩めた。

 「技術も精神的なものも成長できた」とプロ1年目を振り返った。1年前の入団会見時、法大の後輩からボールの握り替えの遅さを指摘されて「火縄銃」と呼ばれていた話を披露。そのスローイングもコーチのアドバイスもあって改善した。「遅い遅いと思っていたのですが、コーチの方に見てもらうと動きが早すぎて体がついてこなくなって送球が乱れると言われたので、自分の中でゆったり時間が流れるくらいの感じでやっています」。シーズンでは盗塁阻止率が2割程度だったが、さきに出場した台湾のウインターリーグでは7度、盗塁を阻止。「来年に向けて、一つ通用することかなと思います」と手応えを口にした。

 1軍がベルーナドームで試合をしている時、隣接する寮や室内練習場に歓声が届いてくる。「開幕戦で外崎さんの応援歌が聞こえてきて『おお、すげえ』とワクワクしていたんですけれど、最近は外崎さんの応援歌を聞くとちょっと悔しいなと」。練習メニューが記されるホワイトボードに「122」の3ケタの番号を見ると悔しさがふつふつとわき起こってくるように。支配下登録への思いは日増しに強くなっている。

 入団会見で「北極星になりたい」と目標を掲げた。「未来の野球少年、少女たちに光をともせるような、指針となれるような選手を目指していきたい」と理由を語ったが「まだまだ七等星くらい。ちょっと輝き消えそうなので、これから磨いていきます」。磨いたその先に、輝きを放った2ケタの背番号が待っている。

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