【ソフトバンク】FAで加入の山川穂高「(不祥事を)戒めとしてやっていき続ける」囲み取材全文〈1〉
スポーツ報知
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2023.12.19(火) 15:04
西武からFA移籍したソフトバンク・山川穂高内野手(32)が19日、ペイペイDで入団会見を行った。
以下は山川の囲み取材の全文。
―最後の最後まで迷わせた要因。
「やはり、ライオンズさん、10年間お世話になっているチームですし、今回私が不祥事を起こしていますし、その辺を全部考えた上で、最終的には決断したんですけど、そこが一番の要因になります」
―西武のファンからいろんな声が届いていた。ありがたい声も、厳しい声も、どちらも踏まえての決断だったと思うが。どちらに対してもいろんな思いを抱えたような気がする。
「どちらに対してもしった激励、いろんなご意見、『頑張って』って言ってくれる方々もいましたので、本当に最後の最後までその人たちの声援、どうにか応えたいなという部分と、やはりさっきも言った通り、自分がこれを戒めとしてやっていき続ける、そして三笠GMにそれでも必要だと強く言ってもらったので、そこでかなり悩みました」
―こみあげてくる場面があったように見えた。
「やはりああやってしゃべっている時に、いろいろ思い出すのはありますね」
―西武の10年間を思い出した。
「はい」
―入団にあたって、王会長からお言葉はあった?
「王会長とはまだ話をしていないので、これからだと思います」
―山川選手はビジターで来られる度に、あいさつに来られていた。王会長の存在は。
「元々、ホームランにこだわって野球人生を歩んできているので、その頂点にいる方なので、もちろんホームランを打つこともそうですけど、練習して、努力して世界記録をつくるというのは、常に僕たちを励ましてくれたというか、僕も学生のときに苦しいことがあったら、王会長が日本刀を振ってるとか、畳がすりきれるまでやっていたという動画を見て、これぐらいやらないといけないんだな、と感じながらやっていた。実際にお話ができるようになったのは、2年ほど前ですかね。いつも力強い言葉をいただいています」
―松田選手が退団してから、雰囲気的におとなしくなったという声もある。西武にいた時に、声出しやパフォーマンスで盛り上げていた印象がある。どういったふうに見せていきたい。
「松田さんは、僕はあの人にはいつも衝撃を受ける。ちょっとレベルが違う方。あそこまで声を出し続けるのは、ほぼ不可能に近くて、普通プロ野球選手で控えの選手や試合に出ていない選手が声を出すのは若い選手にはある。ベテランになってまで、あそこまで出し続けるのは、すごいこと。あそこまではちょっとマネできないので、僕にできることはやっていって、その結果、雰囲気が良くなったり、チームが勝っていれば雰囲気は絶対にいいので、とにかく勝ちに貢献したい」
―フェニックス・リーグで雨の日に小久保監督と交流があった。どんな会話を?
「あの時はリチャードの打撃の話を。リチャードは僕が入団した時から自主トレで1月か毎年、見ていたので、2軍で本塁打王を4年連続取って、1軍に上がるとなかなかという話になって、何が原因なのかなと、小久保さんがたまたま雨で中止になって、僕も近くにいたので、どうかなという話をして、僕はこう思いますという話をしたら、俺もそう思っていたと、打撃技術の話をしました」
―新人時代に戻るというのは、どういう意気込み?
「右も左も分からない状態のスタートがプロ野球の始まりで、初めてのプロ野球選手、初めての先輩、グラウンドも。チームによって雰囲気も練習方法とかも全部違う。とにかくそれも含めて、自分の心の持ち方として、今まで培ってきた実績とかをゼロにする。何ならマイナスにする。気持ちの中で。数字としてはどうしても残ってしまうんですけど、そうではなくて、実績といっても僕はそんなことでもないんですけど、本塁打王を取ったことがあるとか、ずっと4番を打っていたとかは抜きにして、全くゼロ、マイナスの状態からスタートしたい。新人は数字がない」
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