【西武】炭谷銀仁朗が西武復帰会見「ジャイアンツに行った時、新しい発見をくれた3人」を明かす

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2023.12.7(木) 20:21

6年ぶりに西武に復帰する炭谷銀仁朗は背番号27のユニホームを着て心を新たにした(カメラ・秋本 正己)

 締めたネクタイの色にチームへの思いが表れていた。「FAした時点で西武はもうないやろなと思っていました」。2018年11月26日、FA権を行使して巨人への移籍が決まった炭谷銀仁朗はオレンジのネクタイで入団会見に臨んだ。そしてこの日、楽天を経て5年ぶりに西武へ復帰することになった記者会見では、ライオンズブルーを意識して新調したストライプ入りの紺のスーツにブルーと紺のレジメンタイで決めてきた。「買いましたよ。この色を探して。紺と水色みたいな」と笑わせた。

 会見中、4歳年上の中村と栗山がビデオでメッセージを送るサプライズが。「炭谷さん、戦力外おめでとうございます。そして埼玉西武ライオンズの入団おめでとうございます。また一緒に野球やりましょうね。以上」という中村の言葉にはただ苦笑するばかり。栗山の「銀仁朗おかえり。野球選手としてFAして、トレードもして、古巣に帰って来るというフルコースみたいな形でライオンズに帰ってきましたね。選手みんなもすごく楽しみにしていますし、ジャイアンツとイーグルスで学んだことを僕もぜひ教えてほしいし、いろいろな選手にもまた野球を教えてあげて下さい」とのコメントには背筋を伸ばした。

 栗山が“フルコース”と表現した巨人、楽天での計6シーズン。「いろんな話をいろんなところから聞けるというのはものすごくプラスになる。それを感じたのは坂本勇人の存在。何がどうとかはちょっと言えませんけど」と言葉を切って、巨人時代を述懐した。「あとは阿部慎之助さん。人間的なものでは亀井さんにもお世話になったし、僕がジャイアンツに行った時に、本当に新しい発見をくれた3人でした」と振り返った。

 「143試合フルイニングで全部出るんだという気持ちは捨てていない」と言葉を強めるが、若手捕手への見本になることも何より求められている。「僕が阿部さんに感じさせられたように古賀や柘植がいろんなものを感じてくれたらいいなと思います」。巨人だけではなく、他球団で得た貴重な経験をバッテリーはもちろん、周囲に伝えていく。それが使命であることを炭谷は分かっている。

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