オリックスからＦＡ加入した日本ハム・山崎福也投手（３１）が６日、エスコンで入団会見を行った。４年総額１０億円（金額は推定）で背番号は１８。新庄監督から来季の本拠地開幕戦（４月２日、対楽天）の先発を言い渡され「うれしいですし、勝たないといけない」と決意を新たにした。

　加入初日にサプライズが待っていた。新庄監督は開口一番「エスコンの開幕戦、山崎くんと伏見くんに任せたいと思います」と宣言。山崎にとって北海道は中学３年時に脳腫瘍の手術を受けた地で、伏見はオリックスでバッテリーを組んだ先輩だ。「たくさんの縁」を決め手の一つに挙げた左腕。１１８日前の“予告先発”は、球団と指揮官からの愛情がこもったプレゼントだった。

　６球団による争奪戦。日本ハムの球団幹部は交渉時に「この球団と一緒に成長していこう」と膨大なデータ、ロードマップを提示したという。金額面では日本ハムを上回る提示の球団もあったが「目先のお金だったら他へ行った方がよかったのかもしれないですけど、野球人生を長くやりたいという夢があるので優先しました」と成長を求め、決断した。

　新庄監督は加藤貴、伊藤とともにローテーションの柱として期待している。山崎は「打倒・オリックスで。（伏見）寅威さんとバッテリーを組んで、４連覇を阻止したい」。８年ぶりのＶ奪回へ、頼もしい背番号１８が加わった。（内田　拓希）

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