【日本ハム】山崎福也は4年総額10億円「北海道で命を救ってもらった。タイトルを取りたい」会見全文
スポーツ報知
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2023.12.6(水) 16:23
FAでオリックスから日本ハム入りした山崎福也投手が6日、エスコンフィールド北海道で入団会見を行った。新庄剛志監督も同席の中で背番号「18」のユニホーム姿を初披露。4年総額10億円(金額は推定)の大型契約となった。入団会見での主な一問一答は以下のとおり。
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山崎「本日はお忙しい中お集まりいただきありがとうございます。この度、オリックスから移籍して参りました山崎福也です。今日から北海道日本ハムファイターズの一員として、来季ファイターズのリーグ優勝、そして日本一になれるように、ファイターズのチームメートと一緒に、必死に僕自身、腕を振って頑張っていきたいと思っております。そしてファイターズに関わる全ての方々を喜ばせられるように僕自身頑張りますので、これからよろしくお願いします」
―ファイターズの山崎福也として臨む会見の心境。
山「この期間たくさんの球団の方々、そしてたくさんのいろんな人からお声をかけていただいて、最後の最後まで本当に悩みました。でもやはりファイターズを選ばせていただき『このチームでなんとしてでも優勝』っていうのを頭に入れてやっていきたいと思っています」
―日本ハム入りを決めた理由。
山「理由はたくさんあるんですけど、僕自身すごくファイターズに縁を感じておりますし、父も在籍していたこと、昨年オリックスから移籍した(伏見)寅威さんがいること、そしてすごく尊敬していた金子(千尋)さんもいらっしゃいます。あとは北海道の地で中学3年生の頃に脳腫瘍の手術を受けていまして、そのような縁がたくさんあるファイターズに入らせていただくことになりました」
―父と同じ球団。
山「やっぱり、なかなかできないことですし、本当にうれしい気持ちでいっぱいです」
―交渉で印象に残った言葉。
山「吉村球団本部長とすごくたくさんお話をさせていただいた中で、一番残っている言葉は『ファイターズというチームはこれから成長していく球団だ』と。その中で『山崎福也という人間は、一緒にこのチームに入ってこれからもっと成長していく』と言ってもらいました。『球団と一緒に投手として完成させていこう』という言葉は本当に今でも残っています」
―どんな活躍をイメージしている。
山「今までの野球人生で全然満足もしていませんし、これからファターズに入るからにはしっかり先頭を走って投げられるように、もちろんタイトルも、チームのエースと言われるくらい頑張っていきます」
―ファンは打撃も期待。
山「バッティングは個人的には好きですし、得意なことでもあるんですけど、そこは監督に従いたいと思います」
―新庄監督へ、隣でそういう話をしているが。
新庄監督「これ、発表しますけど、エスコンの開幕戦、山崎君と伏見君に任せたいと思います。そのとき、山崎くんが投げて、伏見君の時に山崎くんに打ってもらうという。そういうルールなかったでしたっけ?(笑い)それができたら最高です」
―監督へ。山崎の入団が決まったときの心境は
新「決まるまでは本当に息苦しくて、決まった瞬間は『ありがとう』という言葉しか出てこなかった。実は僕が監督をして、1年目のオリックス戦で山崎くんが途中で出てきて、そのピッチングをみたときに『このピッチャーはリリーフで投げるピッチャーじゃない、先発で必ず2ケタ(白星を)取れるピッチャーだ』とその時に判断して、次の日に吉村本部長に『山崎くん、来年FAなのですぐにとりにいってください』と。『必ず彼は2ケタ勝つので、よろしくお願いします』と伝えて。実は本人を目の前にして言うのもあれなんですけど、今年山崎くんが投げる時『活躍するな頼むから』って。競争する球団が増えるから活躍しないで、と見ていて。やっぱりね僕の思っていたとおり11勝してしまった。競争球団が多かったですね。でもその中でも球団が本腰を入れて、山崎君をとりたいということで、めちゃくちゃ全力でとりにいってもらって獲得できたし、その中でもエスコンにファンの方たちが球場に足を運んでくれて、やっぱりFAの評価というのは金額になるので。そのファンの方たちと球団が協力して、山崎君を獲得できました。ありがとうございます」
―監督は山崎のどんなところを評価しているか。
新「僕がメジャーでプレーしていた時にグラビンという投手がいて、めちゃくちゃ、打席で彼のボールを打つときに、打つ手前で芯を外されるピッチャーだったんです。それで毎年15勝くらいしていたピッチャーで、そのピッチャーに似ているなというところで、一緒に野球できたら幸せだなとずっと思っていました」
―監督の脳内に打撃のプランは浮かんでいるか。
新「ファイターズというチームに決まりがないので、山崎くん、球団と話しながらバッティングをしたいというのであれば協力したいし、1年目はピッチャーとして全力でやっていきたいのであれば。これから話し合って。9番ピッチャーでも面白いかなっていう」
―山崎へ。FAにあたって相談した方はいるか。
山「家族もそうですし、父もプロ野球に在籍していたことがあるので、主にその家族に相談していました」
―父からはどんな言葉をかけられたか
山「おまえが決めるのだから、しっかり決めろ、と言われました」
―来年の具体的な目標。
山「チームとしてはもちろん優勝、そして日本一というのを目指してやっていきたいと思いますし、個人としてはタイトルを取りたい自分もいますし、できればイニング数、規定投球回などを投げたいという目標もあります」
―これから北海道のファンにどう呼ばれたい。
山「オリックス時代から呼ばれていた名前、下の名前で皆様に呼んでほしいです」
―難しい手術を乗り越えた場所でもある北海道。山崎にとって北海道はどういう場所。
山「中学3年生の時にこの北海道で命を救ってもらったっていう場所でもある。本当にここで野球ができて大変うれしく思ってますし、なんとしてでもそういう方々を勇気づけられるように、そして北海道の、ファイターズファンの皆さんの前で、全力でやっていきたいと思ってます」
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