西武・今井達也投手が２日、埼玉・所沢市の球団事務所で契約更改交渉に臨み、３５００万円増の８０００万円（金額はいずれも推定）で更改した。

　アップ提示を受けた右腕は「それくらいかなと。満足しています」と穏やかな表情で感想を口にした。今季は１９試合に登板して自身初の２ケタ勝利となる１０勝をマーク。「自信になりますし素晴らしい投手陣に負けないように、その中でも一番を目指していかないといけない」。高橋、平良、隅田といった先発陣と競い合いながら自らを高めていく意識を持ち続ける。

　背番号を「１１」から兄のように慕う武隈（現ファーム・育成グループ付）が付けていた「４８」に変更。そのシーズンで早速、結果を出した。「タイミングもよくキャリアハイという数字が出た部分で成果というか。それでも会うたびに『まだまだだ』と言ってくださる武隈さんは今でも大きな存在なので、いつかは超えてやろうと思っています」と誓いを立てた。

　契約を更改して視線は来季へ。近々、平良とともに渡米してトレーニングする予定だ。「日本にない刺激というか、いたら気づかないこともあると思いますし、練習方法は米国の方が発展しているように思うので自分の中の知識をどんどん増やして来季に生かせればいいかなと思います」。現状に満足することなくどん欲に上を目指していく。

　この日はトレードマークの長髪を後ろに束ねて交渉に臨んだ。高橋が部長の「ロンゲ部」では副部長。「他球団では髪が長いなという選手は見受けられるのですが、ウチの球団にはいないので増えればとは思っています。野手で伸ばす人がほしいかな」と部員増加に意欲的。「山村ですかね。ベッケン（渡部）は無理なので、（佐藤）龍世さんとかいいんじゃないですかね。いつもヘアバンドして試合に出ているので」と入部を呼びかけていた。

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