楽天・島内宏明外野手（３３）が１日、“銀次魂”で球団創設２０周年での優勝を目指した。仙台市内で契約更改交渉に臨み、現状維持の１億２０００万円プラス出来高払いでサイン（金額は推定）。２０１３年の日本一を思い返し「２年目でおんぶに抱っこという形で優勝させてもらった。また、自分の立ち位置も違うし、また違う景色を見たい。こういう立場で上に立って優勝したいという気持ちは強い」と熱っぽく語った。

　「久しぶりに１年通して苦しいシーズンだった」。今季は開幕から状態が上がらず、７月６日には約５年ぶりに１軍登録を抹消。島内自身が不調により２軍で調整を重ねていた時も野球と真摯に向き合う先輩の姿を見て、一人の野球人として学ぶことも多かった。

　偉大な先輩の魂を引き継ぐ。例年ともに自主トレを行っていた銀次が現役引退。球団史に残る日本一達成の立役者は自身の指標となる存在だった。「去年と同様、銀次さんはいないけどチーム銀次でやっていきたい」。貴重な優勝経験メンバーとして思いをつないでいく。

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