【西武】呉念庭が退団 今後は台湾でプレーへ「ファンの方の応援があったからこそ8年間やってこられた」

スポーツ報知

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2023.12.1(金) 15:02

今季限りでの退団を表明し、目頭を押さえる西武・呉念庭

 西武・呉念庭内野手が1日、埼玉・所沢市の球団事務所で会見。今季限りで退団し、郷里の台湾に戻ってプレーする意向を示した。

 会見に臨んだ呉は「今季で退団することになりました。本当に8年間、お世話になりました」と目頭を抑えて声を詰まらせた。ファンに向けても「たくさんのファンの方に応援されて愛されて、納得した数字は残せなかったですけれど、ファンの方の声援があったからこそ8年間やってこられました。感謝しています」と頭を下げた。

 台湾でのプレーを考え始めたのは今季になってからで、シーズン後に渡辺GMに相談。「最初はビックリしていましたが、いろいろ話しながら最後の方は尊重してくれて、応援してくれました。いつか(台湾で)プレーして恩返したい気持ちもあるので、そのタイミングに至りました」と経緯を説明した。チームメートには11月29日に行われた選手会ゴルフの場で退団を明かしたという。「やっぱりさびしいですよね。本当に帰るの?みたいな感じで言われて」としみじみとした口調で話した。

 今後は台湾でプレーを続けるつもりだが、呉によると台湾プロ野球では海外でプレーした選手は7月のドラフトで指名されなければ移籍ができないという。「帰ってから半年間、どう過ごすのかは未定」と、トレーニングを続けながら新たな道に向かっていくことになりそう。日本と台湾でプレーした経験は必ず生きるはず。来年のプレミア12をはじめとするナショナルチームでのプレーも希望している。「野球が終わってからの話になりますが、自分が日本と台湾の架け橋になって台湾と日本の仲を深められたら、それが一番」。最後は人なつっこい笑顔で会見を締めくくった。

 ◇呉念庭(ウー・ネンティン)1993年6月7日生まれ、30歳。高校で岡山・共生に野球留学。第一工大に進学したことから2015年のドラフト会議では外国人枠には入らず、7位指名で西武に入団した。左打席からのシュアーな打撃に加え、内野はどのポジションもこなせるユーティリティーぶりを発揮して21年にはチーム最多の130試合に出場し、初めて規定打席に到達した。台湾代表でも活躍し、今年のWBCにも出場した。西武での通算成績は382試合出場で通算打率2割2分4厘、108打点、16本塁打。175センチ、80キロ。右投左打。

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