【日本ハム】根本悠楓投手 来季のテーマは初の年間フル稼働…今季3勝も「全然ダメ」体力強化でローテ奪取狙う
スポーツ報知
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2023.12.1(金) 08:07
日本ハムの根本悠楓投手(20)が、初の1年間フル稼働を来季のテーマに掲げた。11月30日、北広島市の球団事務所で7選手が契約更改交渉に臨み、全員がサインした。300万円増の1600万円で契約更改した根本は、今季3勝を挙げるも、目標としていた通年の活躍はならなかった。白老町生まれの道産子左腕は4年目の躍進へ、まずは体力向上に取り組む。今季6勝の鈴木健矢投手(25)と、108試合出場の上川畑大悟内野手(26)も年俸アップを勝ち取った。(金額は推定)
オフに取り組むべき課題は明確だった。2年連続で3勝を挙げ、年俸アップをつかんだ根本だったが「全然ダメなシーズンだった」と反省が口をついた。2年目に13あった登板試合数と、11回だった先発の機会はともに5に減った。「今年は1軍であまり投げられなかったので。来年は今年の分もいっぱい勝てれば」。そう4年目に目を向けた。
「最初が全然良くなくて」の言葉通り、初登板は8月10日の西武戦。5回3失点で勝ち星を手にしたが、2戦目の同17日ロッテ戦では左足首に打球が直撃して登録抹消と、波に乗り切れなかった。それでも9月に戦線復帰して3戦2勝。侍ジャパンの一員として出場した11月のアジアプロ野球CSでも、2試合計5回を無失点と存在感を示した。「後半につれて良くなっていったので」。その手応えを来季に継続させていく。
プロ最長イニングは昨年8月16日楽天戦の7回1/3。まだない完投を「したいのはあります」と目指す上で、今オフを大事な時とする。「体力面はもう少しレベルアップしなければいけない。ちゃんと投げて感覚をつかむのが大事」と2軍本拠地の千葉・鎌ケ谷を拠点に、投げ込んでフィジカルを強化していく。「イニングはたくさん投げたい。100は超していきたい」と年間を通しての働きを目指す。
加藤貴が残留し、オリックスから山崎が加入と、先発左腕の人材が豊富になってきた。それでも根本は「そんなに意識はしていない。自分のピッチングをすれば(ローテに)入れると思うので」と勝ち抜く自信はある。その思いを更に深めるべく、レベルアップを図っていく。(砂田 秀人)
〇…鈴木は今季を教訓に「米トレ」を実施する。キャリアハイとなる6勝を挙げ、1100万円増の年俸3000万円で契約を更改。しかし最後の勝ちは6月9日という結果に「後半戦は機能することができなかった」と7月中旬から約2か月、2軍落ちも経験した。「夏場以降食べられなくなった」と80キロの体重が73キロまで落ち、球速も出なくなった。「オフシーズンから食べるようにしている。シーズン中は炭水化物が食べられなかった。お米を食べます」と食で体力を維持し、目標の1軍完走へつなげる。
〇…上川畑は2年目で自己最多となる108試合に出場し、700万円増の2900万円でサイン。「色々悔しいことも多かったシーズンだったが、すごくいい経験ができた」と今季を振り返った。ルーキーイヤーの昨季は遊撃をメインに務めたが、今季は二塁を守る機会も多かった。「来季はショートで出たいなっていう気持ちはあります」と定位置確保へ、オフは打力向上を図っていく。
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