ソフトバンク・小久保裕紀監督（５２）が２５日、有原航平投手（３１）と和田毅投手（４２）に来季の開幕ローテ“内定”を告げたことを明かした。地元・和歌山市内で「第１９回小久保裕紀杯学童野球大会」に出席。少年少女の元気なプレーに目を細め「やっぱり野球は投手だね」とつぶやくと、投手陣の軸として考える２人の名前を挙げた。

　「（開幕に合わせるのは）有原と和田です。２人にはもう伝えているし、基本的には何があってもそこに合わせてくれと。オープン戦の結果は問いません」

　今季、有原はチーム最多の１０勝、和田は左腕トップの８勝を挙げた。チーム防御率３・２７はパ４位。１２球団で唯一規定投球回到達者のいなかった課題の先発陣で“特別”な存在だ。指揮官は直接、和田に「お前に頼らざるを得ないのは寂しいけど、頼らないといけないから頑張ってくれ」と頭を下げたという。

　通算３０６登板のセットアッパー・モイネロの先発転向も初めて明言。「本人の希望でもあったみたいなので。普通に考えれば、モイネロも（ローテに）入ると思う」と小久保監督。実績のある石川、東浜らも競争。投手陣全体の底上げがＶ奪回には不可欠だ。（中村　晃大）

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