【オリックス】日本ハムにトレードの黒木優太は伏見寅威との再会を心待ち「寅さんには家族ぐるみで良くしていただいた」

スポーツ報知

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2023.11.25(土) 05:00

日本ハムに移籍する黒木優太

 日本ハム・吉田輝星投手とオリックス・黒木優太投手の1対1の交換トレードが成立し、24日に両球団から発表された。大阪・舞洲の球団施設で通達を受けた後、報道陣に対応した黒木は「いきなり言われて驚きはしたんですけど、必要とされる環境でやるのは野球人としてうれしいことなんで、素直に受け止めて、また新天地で頑張ろうという感じです」と前を向いた。

 立正大から16年のドラフト2位でオリックスに入団。1年目は55試合、2年目は39試合に登板したが、19年に右肘内側側副靭帯再建術(トミー・ジョン手術)などを受け、長期離脱。育成選手を経て、昨年、4年ぶりに1軍での復帰登板を果たした。ただ、今季も2軍暮らしが長く、12試合の登板で1勝5敗、防御率6・58だった。

 「自分が入った時はあまり強いチームじゃなくて、そのチームが今こうやって3連覇して、強くなっていく過程を見られた。さみしい気持ちもあるんですけど、オリックスに入れて良かったです」

 23日には優勝パレードに参加したが、ファンの歓声に複雑な胸中だったという。「何もできなかったけど、いろんな人たちが喜んでくれていて、そこで申し訳なさとか、もうちょっと活躍して気持ち良くパレードに出たかった。すごく歯がゆい思いで悔しかった」と素直な心境を明かした。

 日本ハムの新庄監督は幼少の頃からの憧れで「エンターテイナーとして盛り上げて下さる方。昔からすごく好きでした」と好印象を語った。さらに昨季までバッテリーを組んだ伏見とも再び同じユニホームに袖を通す。「寅さんには家族ぐるみで良くしていただいた。昔に戻った感じというか。ちょっと味の増した伏見寅威を楽しみにしています」と心待ちにした。

 12球団屈指の投手層の厚さもあり、近年は目立った数字を残せなかったが、最速156キロの剛腕復活を北の大地で期待されている。「日本ハムは昔のオリックスみたいに、若手が育ってきて、これからどんどん強くなるチームだと見ていました。今年、先発も中継ぎもロングリリーフも全部できた。本当に必要とされたところで、自分のベストパフォーマンスを出したい」。役割を問わず、身を粉にして腕を振る。

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