日本ハム・吉田輝星投手とオリックス・黒木優太投手の交換トレードが成立し、２４日に両球団から発表された。かつて甲子園に旋風を起こし、ファンの人気も抜群だった吉田の電撃移籍。背景には日本ハム側の吉田を思う親心もある。

　先発再転向を目指して臨んだ今季はオープン戦で結果を残せず、２軍スタート。８月下旬に初昇格を果たしたが、３登板で防御率９・００という成績で５年目のシーズンを終えた。１回２安打２四球１失点だった８月３１日のロッテ戦（ＺＯＺＯマリン）後、新庄監督は「腕が振れていないというか。もう一回鍛え直してもらって」と持ち味である直球が本来の状態ではないと判断し、２軍降格を決めていた。

　日本ハムの球団幹部は「まだまだ伸びる選手。新しい環境で飛躍してもらいたいという思いもある」という願いも込め、殻を破りきれずにいた背番号１８を送り出すことを決断。２１日の契約更改時に「すごい悔しくて、思っていたことが全てうまくいかないシーズンだった。こだわりを捨てて、任されたポジションでいい結果を残したい」と話していた吉田が、パ王者・オリックスで開花を目指す。

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