【日本ハム】来季の初の開幕投手となった伊藤大海「一つの夢でもあった。燃えるものがある」
スポーツ報知
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2023.11.24(金) 10:17
日本ハム・伊藤大海投手(26)が来季の開幕投手に決定した。23日に本拠地・エスコンで開催された「F FES2023」で新庄剛志監督(51)から3万262人の前でサプライズ発表され、大卒4年目で初の大役に抜てき。開幕戦は20年から4連敗中。北海道移転後、道産子では初の開幕投手となる右腕は24年3月29日のロッテ戦(ZOZO)に向け「一つの夢でもあった。燃えるものがある」と力強く決意を口にした。
球場中から注がれる万雷の拍手を、伊藤が一身に浴びた。4年目で初めて開幕投手に決定。「1年で12人しかいないポジション。一つの目標、夢でもあった。来年チームで絶対優勝するために、まず1勝目、全力で取りにいきます」と、どよめく本拠地のマウンドで燃えたぎる思いを口にした。
今季最終登板となった9月25日・楽天戦(エスコン)。試合前のキャッチボール中に新庄監督から「来年の開幕、頼むぞ」と声をかけられた。8回1/3で6失点と最後に力尽きたが、139球の熱投。次代のエースとして意地を見せた。指揮官との約束を守り、シーズン後は大役を託されたことを誰にも打ち明けなかったが、秘める思いは黙々とトレーニングにぶつけてきた。「搭載エンジンをデカくして無駄を省く」と現在はテーマを持って、投球フォームの改良に着手している。
この日はファンフェスの「私服ガチンコデートコーデ対決」に唯一自前の私服で登場。トークコーナーでも終始リラックスした表情を見せた。今季開幕投手を務めた加藤貴も「大海だったら大丈夫」と26歳の背中を力強く押した。
建山投手コーチからは年明けの初実戦の日程などを一任されており、指揮官も「期待しかない」。運命の3・29へ「(重圧に)打ち勝ってきた自信がある。自信を持って臨みたい。完璧な状態でいけたら」と伊藤。東京五輪、WBCと2度世界一に貢献してきた男は、特別な舞台で一層燃える。2年連続最下位から巻き返しを期す来季。新庄政権3年目の船出は、背番号17に託された。(堀内 啓太)
〇…両チームのキャプテンを務めた松本剛と上沢の高卒同期コンビがファンフェスを盛り上げた。5番勝負の「360度レース」ではアンカーとして激走し、デッドヒートを演出。トークコーナーでは「同期に一言」のお題で、松本剛がすかさず「頼むから残ってくれ」と“残留”を要請。ポスティングシステムを利用してのメジャー挑戦を表明している上沢は苦笑いを浮かべながら「え、俺の彼女?」とツッコみ「ずっと一緒にやってきた仲間なので感謝しかない」と話した。
〇…清宮が来季開幕戦での爆発を誓った。開幕投手に伊藤が決定し「打ちまくって援護したい」と宣言。2人で参加したトークコーナーでは軽快な掛け合いも披露。来季、右腕の登板時に本塁打を「10(本)!」と約束すると、伊藤からは「ちょっと物足りないかな」と笑顔でリクエストされていた。
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