【日本ハム】田宮裕涼 来季の目標は正捕手取り…130万円アップで契約更改

スポーツ報知

  • ニュース

2023.11.23(木) 06:49

 契約を更改し、笑顔を見せる日本ハムの田宮

 日本ハムの田宮裕涼捕手(23)が来季の正捕手取りを目標に掲げた。22日、北広島の球団事務所で10選手が契約更改交渉に臨み、全員がサインした。130万円増の700万円で契約を更改した田宮は、9月に今季初昇格すると10試合でプロ初弾を含む2本塁打、9打点を記録した。今季は外野でも出場したが来年は開幕から捕手で勝負する。(金額は推定)

 目指す位置は定まった。6年目の来季へ、田宮がはっきりと自身のビジョンを思い描いた。「球団もキャッチャーでいきたいって思ってると言ってたので。キャッチャーとしてしっかり開幕スタメンでいきたい」。そう声を大にした。

 今季は9月22日まで1軍の機会はなかった。「今シーズンはとても苦しく…。苦しいシーズンではあったんですけど、本当に1軍で試合に出るためにと思ってずっとやってきたので。最後、1軍で結果を出せて良かったかなと」。終盤の10試合出場も、同25日楽天戦でプロ初本塁打を放つなど、3試合連続を含む計9打点と結果を残した。うち捕手を務めたのは6試合で、3試合が左翼で1試合が指名打者。来季は本職で出続けるべく、アピールしていく。

 強肩と打撃自信 捕球磨きかける 開幕スタメンからの定位置取りへ、プランは描かれている。「スローイングとバッティングは自信を持って最初から入ってきてるので。キャッチング、ブロッキングをまずしっかりしていければ、ピッチャーが安心して投げられる。そこをしっかりやっていきたい」。プロ入り前から評価された「ゆあビーム」と称される強肩に、「バットをしっかり扱えるようになって、しっかりとしたスイングができるようになってきている」と打の手応えもつかんできている。DF面を向上させ、目標達成へ近づける。

 オフは体幹を鍛えるなどし、けがしない体づくりに取り組む。同じ00年生まれの万波、野村らは侍ジャパンの一員として、アジアプロ野球CS連覇を飾った。同い年の同僚に負けない輝きを放つべく、田宮も準備していく。(砂田 秀人)

  ◆田宮 裕涼(たみや・ゆあ)2000年6月13日、千葉県生まれ。成田高から2018年ドラフト6位で日本ハム入団。20年9月27日のオリックス戦で、8回の守備からプロ初出場。通算31試合出場、打率2割2分8厘、2本塁打、9打点。175センチ、79キロ。右投左打。背番号64。

 ◆今季の日本ハムの捕手 捕手での出場試合数が最も多かったのは伏見寅威で88試合。清水優心、マルティネスの31試合、古川裕大の15試合と続く。以下、郡司裕也9、宇佐見真吾(中日に移籍)8、梅林優貴6、田宮裕涼6。開幕マスクは宇佐見だった。

関連ニュース

【日本ハム】矢沢宏太、右手手術終え「振り放題」 二刀流完成へ投打でフォーム固める…現状維持1500万円でサイン
【日本ハム】メジャー挑戦表明の上沢直之、11月中にポスティング申請へ 12月に渡米しロスで自主トレ
【日本ハム】奈良間大己は430万円アップの1200万円でサイン「来シーズンはレギュラーとして」
【日本ハム】二刀流・矢沢宏太が現状維持でサイン「皆さんが予想している矢沢宏太より上回っていきたい」
【日本ハム】吉田輝星は400万円減の1600万円でサイン「全部うまくいかないシーズンだった」

記事提供:

スポーツ報知