【西武】ドラフト7位の糸川亮太が仮契約「闘争心を持ってやっていきたい」

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2023.11.20(月) 19:04

西武ドラフト7位のENEOS・糸川亮太(カメラ・渡辺 了文)

 ドラフト7位で西武から指名されたENEOS・糸川亮太投手が20日、横浜市港北区の新横浜プリンスホテルで入団交渉に臨み、契約金2000万円、年俸950万円(いずれも推定)で入団を内諾した。背番号は「23」。

 交渉を終えた糸川は「いよいよ始まるというか、ワクワクという気持ちが強くなりました」と声を大きくした。先の日本選手権では準々決勝で敗退したが、2回戦の三菱自動車岡崎戦で6回、無失点と好投。「3年間成長させてもらったチームだったので優勝して恩返ししたい気持ちで大会に臨んで達成できなかったのですが、チームに少しでも貢献できたのでそこはよかったと思います」と感謝の気持ちを口にした。

 いよいよプロのステージへ。対戦したい打者を問われて挙げたのが、同学年のDeNA・牧。「大学時代に対戦したので、交流戦で対戦できたら楽しみです」。立正大出身の糸川は東都大学リーグで中大の牧と対戦し、4打数3安打だったという。「スライダーを主に打たれて全部センター前のヒットでした」と記憶をたどった。牧は侍ジャパンでも活躍するなど、日本を代表する右打者に成長。「1年目から活躍してすごいなと思いました」と尊敬の気持ちを送るが、プロでは負けるつもりはない。大学では得意のシンカーは使っていない。「抑えられるよう頑張ります」とリベンジを誓った。

 武器とするシンカーは大学で使い始めたが、今季のオープン戦で西武のファームと対戦した際、現役時代にシンカーの使い手だった潮崎哲也編成ディレクターから握り方などを指導され、さらに質を上げた。潮崎氏も「一番は空振りが取れること。真っすぐに見えて、スパッと落ちる。打たせて取るというシンカーは結構いるのですが、ここ一番で空振りが取れるのが大きな特長」と評価した。

 7位指名ながら、球団は「隠し玉」(潮崎氏)として指名。セットアッパーだった森脇、佐々木が故障で来季の復帰は早くてもシーズン後半になる見通しとあって「そこにはまるような感じになると思う」と潮崎氏は期待を寄せる。西口文也2軍監督は立正大の大先輩にあたるが「西口さんは2軍監督なので、お会いすることのないように頑張ります」と笑わせながら1軍定着を誓った。

 背番号は「23」に決定。若い番号は即戦力としての期待の表れだ。「打者に向かっていくのが持ち味だと思っているので、闘争心を持って投球したい。チームが必要とするポジションでしっかり結果を出し続けられるように頑張ります」。シンカー使いの“潮崎2世”が西武投手陣の救世主になる。

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