【楽天】秋季キャンプ打ち上げ 今江敏晃新監督「98点」…効率性重視し「本当に充実」

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2023.11.16(木) 08:46

手締めの前にあいさつを行う楽天・小深田(カメラ・内藤 菜月)

 楽天は15日、仙台市内で行っていた秋季キャンプを打ち上げた。球団初の試みとして野手陣が楽天モバイルパーク、投手陣が森林どり泉スタジアムと、2球場に分かれて開催。今江敏晃新監督(40)はこの2週間の取り組みを「98点」と評価し、来季に向けての“下地づくり”に手応えを得た。

  秋晴れの仙台。総括を問われた今江監督の表情もまた晴れ晴れとしていた。自己評価は納得の「98点」。今キャンプで出た「少しの課題」の2点分で満点とはならなかったものの「本当に充実した秋のキャンプだった」と目を細めた。

 「MVPは選手ではなく、コーチ全員」と多くの練習方法を考案した首脳陣に賛辞の言葉が贈られたように、効率性を重視し、2球場開催にしたことでコーチ陣が多くのメニューを作成した。野手では川島打撃コーチの主導でボクシンググラブをはめてのミット打ちや、4トントラックのタイヤを使った打ち込み、タイヤを担ぎ上げる体幹トレなどが行われた。小深田は「なかなかない練習の仕方だった。打撃と守備の日が分かれていて集中してできた」と昨年までと違う試みに感謝した。

 一方の投手は、今江監督がコーチとしてベンチから見て感じた「シーズンの後半は投手にもったいない守備があった」との反省から、「平凡なゴロは処理できるように」と3日に一度、守備練習だけを行う時間が設けられた。徹底的なゴロ捕球や片足の状態からネットスローなどバント処理を意識したメニューが組み込まれ、守備に対する意識を高める機会に。最終日には右翼~左翼をダッシュで往復しながら打球を受けるアメリカンノックも行い体力強化に励んだ。

 初の秋季キャンプを終えた荘司は「シーズン中はやらないランニングの量でしたし、練習時間も長くていろんな面での体力がついたと思う」と実感。藤平も「充実した時間が過ごせました」と汗を拭った。

 濃密な2週間を過ごした若ワシたちが、2年連続Bクラスからの巻き返しを図る来季の原動力になる。

(長井 毅)

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