ロッテ・東妻勇輔、左打者の内側に食い込むボールは「多分カットにするとは思うんですけど…」

ベースボールキング

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2023.11.15(水) 19:07

ロッテの東妻勇輔

 ロッテの東妻勇輔は、秋季練習で今季出た課題と向き合い、来季に向けて動いている。 

 東妻は10月25日の取材で「色々まだ自分でもどこがダメだったから、後半までもたなかったという答えは出ていないので、コーチ、データ班の方とミーティングしながら自分の弱点だったり、必要なものを見つけていって、それに対するアプローチの練習を考えていきたいと思っています」と話していたが、同月28日の取材で「どこをアプローチしようかと決まったので、あとは目的に向かっての練習方法を今から作っていこうかなと思います。具体的にいったらクイックで投げた時の平均球速をもうちょっと強くするのと、フォークの安定感を増す、左バッターの内に食い込むボールを作る、その3つですね」と明かした。

 11月9日の取材で、目的に向かった練習方法について聞くと、「取り組もうと思っていることは下半身の強化。蹴る力が弱くなると、ボールが弱くなっちゃうと思うので、蹴れるように下半身の強化を重点的にするというのが一つのポイントかなと思っています」と話し、「食い込むボールというのは、ちょっとどうしようか迷っています。内に真っ直ぐが投げられればいいんですけど、それが無理ならカットボールでも使っていこうかなと思っています。本格的に練習というよりは探りながら、1年目にカットボール投げていたので、ちょっと練習すれば感覚はあるかなと思う。それをどっちにするかというのは、強いボールを投げられる方にしようと思っています。この秋季練習でトラックマン、データの数値を見て強い方を選ぼうかなと思います」と語っていた。

 あれから約1週間、左打者の内側に食い込むボールはストレートでいくのか、カットボールでいくのか、どうなったのだろうかーー。

 「強さでいったら真っ直ぐよりかカットの方がラインとか出しやすかった。多分カットにするとは思うんですけど、まだ5球投げたら1、2球ぐらいの確率で抜けるボールが出ちゃうので、そこをどれだけ修正できるか。感覚をどれだけ掴んでいけるかだと思うので、明日(16日)もピッチングに入りますけど、そこで投げ込んで感覚をだんだん出していきたいなと思っています」。

 今は来季に向けてカットボールの練習を取り組んでいこうと考えているが、シーズンに入ってからは打者の反応を見て、カットボール(左打者)だけでなく、違う球種の選択も考えているのだろうかーー。

 「そうですね、全部使って抑えていかないと僕は1年持たないと思うので、その都度その都度、良いボールを選んでいければと思うんですけど、選択肢が多いに越したことはないと思うので。カットボールを初めて挑戦したわけではないので、一応持ち球にあったボール。そこを使っていければなと思っています」。

 引き出しを増やすというイメージなのだろうかーー。

 「そうですね。毎回毎回体も違いますし、調子とかでも変わってくると思うので、そこでどのボールを引き出せるかだと思っているので、全球種を使って。今年は偏っていたので、後半にそれが痛打されることが多かったので、偏らないようにしていこうかなと思っています」。

 シーズンオフの自主トレーニングに向けても「目指すべきものはある程度固まったので、あとはどう取り組んでいくかだけ。それをいろんな観点から方法は一つじゃないと思うので、目的にたどり着く方法をいろんな人とか専門の人に聞きながらやっていこうと思いますね」と、方向性は決まっておりスムーズに行けそうだ。

 気になったのは、これまでも今季のようにやるべき方向性に向かってシーズンオフに突入できていたのかどうかーー。

 「正直どうやっていいかわからない年も多かった。基礎体力だけをやっとこうという面もあったんですけど、5年目、6年目になってきて技術面が全然追いついてこなかったので、去年、一昨年くらいからは毎年1個くらい課題を出して、それを潰せるように取り組むようにしていた。今年は左の内のボールが課題だと思っているので、それをしっかりできるようにやっていこうと思います」。

オフシーズンで課題を克服し、来季こそシーズン通して一軍のブルペン陣を支えたいところだ。

取材・文=岩下雄太

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