チーム失策数はリーグ最少の52…ソフトバンクから14年連続でゴールデン・グラブ賞受賞者。際立つ守備力の高さ

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2023.11.11(土) 17:00

守備の名手に贈られるゴールデン・グラブ賞のトロフィー

 プロ野球の“守備の名手”を表彰する「第52回三井ゴールデン・グラブ賞」の受賞者が10日に発表された。

 パ・リーグではリーグ3連覇したオリックスから3名、ソフトバンクから2名、ロッテ、楽天、西武、日本ハムから1名と、2016年以来7年ぶりに全6球団の選手が受賞した。

 一方で、セ・リーグでは18年ぶりにリーグ優勝した阪神から5選手、DeNAから3選手、中日から1選手が受賞されたが、広島、巨人、ヤクルトから受賞がなく、広島は08年から16年連続でゴールデン・グラブ賞受賞者を輩出してきたが、その記録も16年でストップした。

 今季ゴールデン・グラブ賞を受賞した9球団のなかで、ソフトバンクが最も長い14年連続でゴールデン・グラブ賞受賞者を輩出している。

 2010年に一塁手部門で小久保裕紀が同賞を受賞すると、同年から14年連続で受賞中。11年、17年、19年、20年には4人同賞を受賞し、三塁手部門で松田宣浩が13年から19年まで7年連続、捕手部門で甲斐拓也が17年から22年まで6年連続、今宮健太も13年から17年まで5年連続、中村晃も一塁手部門で現在4年連続で同賞を受賞する。

 今季チーム失策数はリーグ最少の52で、2010年からの14年間でリーグ最少失策数を記録したのは7度(11年、15年、16年、17年、18年、21年、23年)。17年にはプロ野球シーズン記録となるチーム失策38で終えたこともある。

 2010年以降を見ても、チーム失策数はリーグ3位の69失策だった14年を除くと、全てリーグ1位、2位のチーム失策数の少なさ。10年以上もチームとして堅守を継続している凄さがわかる。来季以降も、ソフトバンクからゴールデン・グラブ賞を受賞する選手が多く出ることを期待したい。

◆ ソフトバンクの2010年〜のゴールデン・グラブ賞受賞者

【2010年】チーム失策数:75(2位)
小久保裕紀(一塁手)

【2011年】チーム失策数:51(1位)
細川 亨(捕手)
小久保裕紀(一塁手)
本多雄一(二塁手)
松田宣浩(三塁手)

【2012年】チーム失策数:74(2位)
本多雄一(二塁手)

【2013年】チーム失策数:75(2位)
松田宣浩(三塁手)
今宮健太(遊撃手)

【2014年】チーム失策数:69(3位)
松田宣浩(三塁手)
今宮健太(遊撃手)
柳田悠岐(外野手)

【2015年】チーム失策数:68(1位)
松田宣浩(三塁手)
今宮健太(遊撃手)
柳田悠岐(外野手)

【2016年】チーム失策数:67(1位)
松田宣浩(三塁手)
今宮健太(遊撃手)

【2017年】チーム失策数:38(1位)
甲斐拓也(捕手)
松田宣浩(三塁手)
今宮健太(遊撃手)
柳田悠岐(外野手)

【2018年】チーム失策数:57(1位)
甲斐拓也(捕手)
松田宣浩(三塁手)
柳田悠岐(外野手)

【2019年】チーム失策数:68(2位)
千賀滉大(投手)
甲斐拓也(捕手)
内川聖一(一塁手)
松田宣浩(三塁手)

【2020年】チーム失策数:57(2位)
千賀滉大(投手)
甲斐拓也(捕手)
中村 晃(一塁手)
柳田悠岐(外野手)

【2021年】チーム失策数:57(1位)
甲斐拓也(捕手)
中村 晃(一塁手)
柳田悠岐(外野手)

【2022年】チーム失策数:59(2位)
甲斐拓也(捕手)
中村 晃(一塁手)

【2023年】チーム失策数:52(1位)
中村 晃(一塁手)
近藤健介(外野手)

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