【日本ハム】万波中正&野村佑希が侍デビュー…10日・巨人との練習試合で若手大砲コンビが初陣に臨む

スポーツ報知

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2023.11.10(金) 03:00

打撃練習をする万波(カメラ・中島 傑)

 「カーネクスト アジアプロ野球チャンピオンシップ2023」(16~19日・東京D)に向けて宮崎合宿を行っている侍ジャパンは10日、巨人と初の練習試合(午後1時、SOKKEN)を行う。ともに侍初選出の日本ハム・万波中正外野手(23)は「6番・右翼」、野村佑希内野手(23)は「9番・三塁」でスタメン入り。同い年の若手大砲コンビが、井端ジャパンと自身の“初陣”に臨む。

 万波が充実の表情で3日間の第1クールを振り返った。「打球の強さや飛距離はアピールできたと思います」。7日のフリー打撃でのサク越えは最多の10本。8日のライブBPはヤクルト・田口と対戦し、のべ17打者で唯一となる長打性の当たりを左翼線へ放った。精鋭ぞろいの侍打者からも「えぐい」「やばい」と感嘆の声が上がり、持ち味のパワーを存分に示している。

 ジャパンでも期待されるのは中軸の役割だ。今季の25本塁打はDeNA・牧(29本)に次いでチーム2位。万波の練習を見守った井端監督は「(シーズンで)あれぐらい打って当然かなと思って見てました」と評価し、初の練習試合はポイントゲッター役の「6番」を託した。

 追加招集された野村は、負傷で辞退したオリックス・紅林に代わって合宿2日目の7日から参加。緊急合流のため背番号の「5」が縫い付けられていないウェアを身につけ、練習では攻守に軽快な動きを見せている。「大舞台に出られるのはいい経験。チャンスを生かしていきたい」とうなずいた。巨人の先発は花咲徳栄高時代の同期・松井颯。かつての仲間との再戦から、本大会に向けて弾みをつける。

 今大会は24歳以下の選手を中心に編成。2人にとっては同世代のトップ選手としのぎを削る舞台になる。万波が「トレーニングの考え方を色々な人に聞きたい」と目を輝かせれば、野村も「いいものを持ち帰って、来季につなげたい」。日本ハムが誇るMJ砲が、侍としての一歩を踏み出す。(内田 拓希)

 〇…田中正はエスコン秋季キャンプでブルペン入りし“ジャイロフォーク”の習得に取り組んだ。従来のフォークより「ジャイロ(回転)でしっかり落差を出せるように」と握りを変更。新たな決め球としてほしい場面で空振りを奪えるように、と決断し「いい方向にいっている」とうなずいた。移籍1年目で25セーブを挙げた新守護神は「ゼロで抑えて勝ちに貢献したい。やっぱり優勝争いをしたい」と更なるレベルアップを誓った。

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