オリックス、2年目の池田陵真が捕手転向も視野にマスクを被る

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2023.11.8(水) 06:00

オリックス・池田陵真 [写真=北野正樹]

◆ 福良GMと中嶋監督からの助言

 オリックスの2年目外野手、池田陵真(20)が捕手転向も視野に、7日から高知市で始まった秋季キャンプに臨んでいる。

 ブルペンに投手を待つ2人の捕手の姿があった。1人は新人の育成5位、村上喬一朗(法政大学)、もう1人は見慣れない背番号「39」の池田だった。

 大阪府出身。大阪桐蔭高校時代は1年秋からベンチ入りし、3年は主将として春夏連続して甲子園出場を果たした高校通算25本塁打のスラッガー。プロ入り後は、23年のウエスタン・リーグで規定打席に満たなかったものの、首位打者と最高出塁率(いずれも認定)に輝いた。


「秋季キャンプで取り組んでみたら」

 福良淳一ゼネラルマネジャーと中嶋聡監督からのアドバイスが、マスクを被るきっかけだった。チーム関係者によると、大阪・忠岡ボーイズ時代は捕手だったこともあり、長打力を生かす狙いで首脳陣が助言をしたようだ。

 この日は、川瀬堅斗のボールを受けた。制球力のよさで知られる投手とはいえ、「中学2、3年生以来のマスクでしたが、中学生とは速さが違い怖かったです」と率直な感想を述べた池田。

 オリックスの捕手陣は、池田にとって大阪桐蔭高の大先輩で、首位打者にも輝いたことのある森友哉や強肩・堅守の若月健矢のほか、ベンチを盛り上げる石川亮、首位打者で捕手出身の頓宮裕真ら層は厚い。

 一方、秋季キャンプに参加している捕手は村上だけと紅白戦も出来ないのが実情で、池田が捕手の経験を積むにはうってつけの舞台かもしれない。

 今のところ、池田が本格的に捕手転向を模索するのか定かでないが、池田の潜在能力を引き出し、チームの総合力を底上げする狙いがあるのだろう。

 リーグ3連覇に満足することなく、新しいチームで進化する取り組みが始まっている。


取材・文=北野正樹(きたの・まさき)

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