ソフトバンクは６日、高橋礼投手、泉圭輔投手と巨人のアダム・ウォーカー外野手の交換トレードが成立したことを発表した。

　この日は投手陣を視察するため、福岡・筑後市内の球団ファーム施設で実施中の秋季キャンプを訪れた小久保裕紀監督。スーツ姿の高橋礼、泉と言葉を交わす場面もあった。

　自身も０３年オフにトレード（無償）で巨人に移籍した経験のある指揮官。２人への親心を明かした。主な一問一答は以下の通り。

―トレードの発表があった

「ほとんど今年は２軍で預かってたんで。人情としては一緒にっていうのが当たり前のようにありますけど、彼ら個人のことを考えるとね。やっぱり望まれてというところで、新しいチャンスをもらえるという点では。礼とかはシーズン中からそういう話があればいいなと実はしてたんで。彼らにとってはチャンスと捉えて行ってほしいですけどね」

―他球団でプレーする経験はプラスになる

「なるでしょ。望まれて行くところなんで、それはそれで。プラスにしてほしいですね」

―ウォーカーを獲得

「ほとんどプレーは見てないんですけど、性格的にもすごい真面目で、ハングリーさもあって。今年は守備の方がね。あんまり良くないという話で１軍にいなかったですけど。イースタンの中ではね。フェニックスリーグでいろんな監督と話したけど、ほぼほぼ力が抜けてたと聞いてるんで。右の大きいの打てるのが課題の打線の中では非常に期待できますよね」

―起用法はＤＨ

「そうですね。あとは柳田の年齢も考えたらね。そこの回しも考えないといけないでしょうし、ここは井出コーチの出番じゃないですか。大いに期待してます」

―小久保監督も巨人移籍１年目で４１本塁打。セとパの野球の違いは

「僕の場合は球場の大きさがそもそも違ったので。今みたいにあんな狭いラッキーゾーン（テラス席）はなかったんで。もう最初から２ストライクアプローチで、変化球を待ちながら真っすぐに対応しても、ライトにホームラン入ってたんで。バッティング簡単やなと思いながら（笑い）。その時とはちょっと違うと思うんで。当時は真っすぐは今とそれほど変わりないと思いますけど、やっぱり変化球の方が多いイメージでセ・リーグではいってましたんで。変化球待ちで真っすぐ振り遅れても東京ドームだと入ってたんで。（打率）３割１分４厘とか僕の力では絶対に打てない数字が残ったんで。それは球場のお陰だと思います。だから単純に比較できないです」

―ＮＰＢの実績がある助っ人選手は心強い

「もちろんそれは。関係者含めて見てる人からはね。ある程度計算できるという話しか聞こえてこないんで。そういう点では春のキャンプで見てから、オープン戦見て、どこのポジション与えてみたいな話じゃない分は非常に見極めがしやすいかなと思いますよね。球団もね、この２年間ぐらいのことがあったんで。冒険するのも怖いでしょうし（笑い）」

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