オリックス・若月健矢、エース助ける同点打! 谷繁氏「最初のバッターが凡打した直後ってすごく嫌なんですよ」

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2023.11.5(日) 06:44

オリックス・若月健矢 (C) Kyodo News

◆ 「今年かなりチャンスに強いバッター」

 オリックスは4日、本拠地での『SMBC 日本シリーズ』第6戦に5-1で快勝。本拠地での阪神の胴上げを阻止し、これで対戦成績を3勝3敗の五分に戻した。

 2回、先発の山本由伸が先制ソロ本塁打を浴びた直後の攻撃で先頭のマーウィン・ゴンザレスが安打を放つと、続く杉本裕太郎が天井直撃の二塁打で無死二・三塁のチャンスを作る。

 ここで打席に立ったレアンドロ・セデーニョが見逃し三振で倒れてしまうも、続く「9番・捕手」の若月健矢が外角の直球を逆らわずにはじき返し同点に追いつくと、なおも一死一・三塁から中川圭太が特大の犠飛を放ち一気に逆転に成功した。

 味方打線の援護を受けた山本は立ち直り、9回まで1人で投げ抜きゲームセット。同点打に完投をアシストした若月は、ヒーローインタビューにて「泣いても笑ってもあと1試合ですので、明日こそ全員で勝ちましょう!」とチームスローガンになぞらえながら優勝を誓った。

 土俵際から一転して逆王手をかけたオリックスだが、同日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』では攻守に渡り奮闘した女房役が話題に。

 出演した球団OBの坂口智隆氏は「内野がかなり前に来てたので、もし内野ゴロなら0点だった」と適時打を放った若月を称えると、同じく出演した谷繁元信氏も「ノーアウトでスコアリングに行った後の最初のバッターが凡打した直後ってすごく嫌なんですよ」と同場面のプレッシャーを解説。

 谷繁氏は続けて「ワンストライクからだったんですけど、狙いすましたようなコースのストレートを逆方向に(打った)。若月は今年かなりチャンスに強いバッターになっていたのでね、普段通りというかシーズン中の様なバッティングがここでできたというのが本当に良かったですよね」と語り、自身と同じポジションを守る若月の成長ぶりに目を細めつつ重ねて称賛した。

 負ければ終わりだった上、初戦も同じマッチアップで臨んだもののバントプレーでのミスなども重なり敗北を喫していただけに、この一戦にかける思いは強かったはず。山本だけでなく若月にとっても見事な“リベンジ成功”となった試合だった。


☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2023』

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