◆ＳＭＢＣ日本シリーズ２０２３第６戦　オリックス５―１阪神（４日・京セラドーム大阪）

　オリックス・山本由伸投手（２５）が、負ければ阪神の日本一が決まるという追い込まれた状況の中で、９回１３８球、９安打１失点の完投勝利で、日本シリーズ史上最多の１４三振を奪う好投を見せた。日本シリーズは通算５度目の登板で初勝利。試合後のヒーローインタビューでは「（２回に）先制点を与えてしまったんですけど、調子はよかったのでしっかり落ち着いて投げることが出来たと思います」とうなずいた。

　今オフには、ポスティングでメジャー挑戦が濃厚とされている山本。ＭＬＢ公式サイトで特集された今オフのＦＡ選手の注目ランキングではエンゼルス・大谷翔平投手（２９）に次ぐ２位にランクインするなど、日本人選手の初年度では史上最高の２億ドル（約３０１億円）規模の契約になるとされている。

　米国内でもすでに注目の的とあって、山本の熱投が米国では早朝ながらすぐに報じられた。ＭＬＢネットワークの敏腕ジョン・モロシ記者は自身の「Ｘ」（旧ツイッター）で「山本由伸は日本シリーズ最後の先発で圧巻の活躍を見せた。ＭＬＢチームへの最後に驚くべき印象を与えた」と試合後すぐに投稿。米国内にも衝撃を与える１３８球になったようだ。

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