楽天の秋季キャンプが１日、スタートした。今江敏晃新監督（４０）は練習前に「チームとしての練習よりは個の能力を上げてほしい」と選手に訓示。個々のレベルアップを強く求めた。

　“今江流”の改革が随所に見られる初日となった。「今までのキャンプを見ていてピッチャーがグラウンドを使える時間、野手が使える時間とかロスが多い」という過去の反省を生かし、今年は練習の効率化を図るために、野手陣は楽天モバイルパーク、投手陣は本拠地から約１３キロ離れた２軍施設の森林どりスタジアム泉の２球場に分かれて練習を行うことを決めた。

　また、野手組では打撃コーチが立案した“ボクシングトレ”も実施。選手がボクシングのグラブをはめてサンドバッグを打ち込む練習法を取り入れ「野球とは違う動きから得ることもたくさんある」と力説。「ファンの皆さんに楽しみにしてもらえるようにチームをつくっていきたい」との誓いを胸に、来季に向けた下地づくりに励む。

（長井　毅）

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