【ロッテ】石川歩、自由契約 育成再契約へ 10月末右肩手術 リハビリに専念、球団の配慮
スポーツ報知
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2023.11.1(水) 05:00
ロッテは31日、石川歩投手(35)と来季契約を結ばないと発表した。10月末に右肩の手術を受け、投球練習再開まで3~4か月を要すると発表されていた。球団は育成契約での再契約を打診する予定で、まずは治療、リハビリに専念できる環境を整える形だ。
チームを支えてきた右腕が、岐路に立った。1年目の14年には10勝8敗で新人王を獲得。17年にはWBC日本代表にも選ばれ、ここまで3度の開幕投手を務めてきた。今季も当初は開幕投手に選ばれながら、右上肢のコンディション不良により小島が代役に。その後もリハビリを続けたが状態が上がらず、今季はファームで3試合に先発したのみで、プロ10年目で初めて1軍登板なしに終わった。シーズン終了後の10月24日に「右肩ベネット骨棘(こっきょく)切除術」「後方関節包解離術」「関節唇クリーニング術」と3種の手術を受けていた。
21年オフに2年契約を結び、今季がその最終年だった石川。開幕前には吉井監督が「ロッテのエースは石川」と開幕投手に任命したように信頼も厚いが、投球再開には3~4か月かかり、そこから実戦復帰まで段階を踏むことを考慮すれば来季の開幕は絶望的。思い切った道を選択した模様だ。
近年、他球団でも実績ある選手が手術を受けるなど復帰まで時間を要する場合に育成再契約するケースはある。マイナスイメージが強い事例かも知れないが、焦らずリハビリに専念してほしい球団の配慮とも受け取れる。チームは今季の終盤に先発投手に離脱者が増えてCSでもブルペンデーを決行するなど台所事情は苦しかったが、まずはエースに完全復活のための時間を与えた。(小田原 実穂)
◆石川 歩(いしかわ・あゆむ)1988年4月11日、富山・魚津市生まれ。35歳。滑川高、中部大を経て東京ガス。13年ドラフト1位でロッテ入団。14年に新人王、16年に最優秀防御率。通算192試合76勝65敗。防御率3.48。186センチ、80キロ。右投右打。年俸1億5000万円。
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