日本ハムは３０日、来季のコーチングスタッフとして、武田久投手コーチ、谷内亮太内野守備走塁コーチ、岩舘学ファーム内野守備走塁コーチの就任を発表した。

　現役時代に通算３度のセーブ王を獲得し、６年ぶりに古巣に復帰した武田投手コーチは「戻ってこられたのはうれしいけど、ここからだと思う。ファイターズが強かった時は前半に点を取って中盤、終盤で逃げ切る野球をやってきた。そういう野球を目指していきたいし『ピッチャーで勝てた』という試合をやっていきたい。強いファイターズにしていきたい」と抱負を述べた。

　谷内内野守備走塁コーチは「一緒にノックを受けていた選手も多い。それぞれの選手がやりやすい、ポジティブな気持ちで守備に取り組む、そういう促し方をしていけたら。技術も、待ち方とか意識も、やっぱり人それぞれ。何かを変えればすぐ順応できると思うので、そこを一緒に見つけていきたい」。１０年ぶりにユニホームに袖を通すこととなった岩館２軍内野守備走塁コーチは「少しでも１軍で幸せな時間を経験してもらいたい。スコアラーも経験させてもらって、やっぱり強いチームには最悪ができる、最低限ができる選手が多い。エスコンだからこう、人工芝だからこう守るではなく、自分が自信を持って守れる形をまず作ること。守備も意外と個性があるので臨機応変にやっていきたい」と話した。

　同席した新庄監督は「武田君は一緒に優勝も経験した。センターから見ていて強気にインコースにどんどん投げて外のスライダーで抑える。四球も少なかった。ファウルを打たせるテクニックを持っているので、その辺を選手に教えてほしい」とリクエスト。谷内コーチには「今年まで現役でやって、今の若い子たちのダメなポイントをしっかりわかっていると思う。その辺を教えてほしい。秋季キャンプのテーマは、エスコンフィールドの内野をいかにファイターズの内野にするか。選手に芝の長さ、グラウンドの硬さとかをいろいろ聞いてエラーが少ない内野にしてほしい」と、今季１２球団最多９４失策を喫した守備陣の立て直しを期待した。

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