【楽天】今季故障に泣いた西垣雅矢、台湾WL参戦で「来年につなげる」
スポーツ報知
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2023.10.28(土) 05:50
楽天・西垣雅矢投手(24)、武藤敦貴外野手(22)、前田銀治外野手(19)が11月下旬から台湾で行われるアジア・ウィンターリーグ(WL)にNPB選抜のメンバーとして参戦することが27日、分かった。今季は不本意な成績に終わった3人が来季の飛躍に向け意気込みを語った。(取材・構成=長井 毅)
西垣の2年目は思わぬ“落とし穴”が待っていた。5月あたりから右肩近辺の違和感から不調に陥り、原因を探るなかで7月に神奈川県内の病院で「胸部出口症候群」と診断された。神経や血管が圧迫されることにより、痛みやしびれを引き起こす症状に悩まされ、1軍は1登板に終わった。
ルーキーイヤーの昨季は24試合に登板し、0勝0敗防御率2・66。石井前監督にも期待されていたが、故障に泣いた。「今年は本当に何もできなかった。キャンプ前には右のハムストリングをけがして、それが治ってちょっと1軍に上がったけど駄目で。今年はずっとリハビリだった。だいぶ苦しかったです」と心境を吐露した。
ドラフト3位の渡辺翔がセットアッパーとして台頭し、高卒3年目の内も53試合に登板。後輩たちの成長を発奮材料に、「開幕1軍」に視線を向ける。
「内とか渡辺が1軍で投げていて悔しい気持ちもありましたけど、リリーフは入れ替わりが激しいポジション。来年はしっかり投げさえすれば自分にもチャンスはあると思う。悲観せずに人のことよりも自分のことにフォーカスしてやっていきたい」と気合十分。台湾WLでは「今年は全然投げられなかった分、オフに実戦で投げられることが貴重。実戦感覚を意識しながらやっていく。今年できなかった分、来年につながるようにしたい」と決意も新た。充実の武者修行を送る。
武藤は、高卒4年目の今季は1軍出場なし。来季は開幕1軍からシーズン完走を目標に、オフは己を追い込む。来季の飛躍を見込まれ、球団から台湾WL参戦を打診され即決した。「『今年は休むな』ということなのかなと。実戦を積んで『来年のために頑張ってこい』というふうに思ったので、来年にいい形でつなげていきたい」ときっぱり。逆方向への打撃に磨きをかけて勝負の年に挑む。
前田は昨年のフェニックス・リーグ中に右足首を故障し、半年のリハビリ期間を経て復帰にたどり着いた。オフは実戦経験を増やすため、台湾WLに出場する。「他球団のチームの方々と合同でやることになる。そういう方たちから打撃、走塁、守備、どれでもいいから吸収して自分のものにできたら」と意欲。「来年のうちに1軍で1試合は出たい」とデビューを思い描き、鍛錬を積む。
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