
◆SMBC日本シリーズ2023第1戦 オリックス―阪神(28日・京セラドーム大阪)
「SMBC日本シリーズ2023」は28日に京セラDで開幕する。パ・リーグ3連覇のオリックスと18年ぶりセ・リーグ優勝の阪神が激突。関西球団同士の決戦は1964年以来、2度目となる。両軍は27日、京セラDで前日練習を行った。
* * *
いつも通り、淡々と言葉をつないだ。戦闘モードに入った阪神・岡田彰布監督(65)と対照的に、オリックス・中嶋聡監督(54)のトーンは最後まで上がらなかった。
京セラDでの全体練習後、一人で臨んだ前日会見。報道陣から、投手力は阪神にひけを取らない、と問われると「いや、負けてます」。あっさりと脱帽してみせた。
シーズンのチーム防御率2・73は阪神より0・07悪いだけ。それでも敵への賛辞に終始。「本当に強いチーム。強い野球をやってきて、投手力は非常に高いチームだと思います」と相手を持ち上げた。さらに「あんまり打たないと思いますんで…」と、自軍の打線を自虐的に評した上で「しっかり抑えて、チャンスで点を取る」。守り勝つ野球を、2年連続日本一の近道とした。
“関西シリーズ”は59年ぶり。その盛り上がりを問われても、54歳の中嶋監督は「(前回は)まだ、僕も生まれていないので、分かりません」とかわした。左足甲を疲労骨折していた頓宮の起用法も「ハッキリとしてからじゃないと言えない」と慎重な答えだった。
昨年の日本シリーズ開幕前日も、先発陣への自信を問われたが「いつも不安よ」と発言しつつ、日本一を奪った。現役時代、岡田監督がオリックスに在籍した94、95年は同僚で、11歳下の後輩。だが、監督として日本シリーズを制覇した点では上回る。弱気な発言も本音か、作戦か。知るのは中嶋監督のみだ。
(長田 亨)