西武は２４日、２６日のドラフト会議で国学院大の左腕・武内夏暉投手（２２）を１位指名することを公表した。公表は広島に次いで２球団目。

　２１年の隅田、２２年の蛭間に続く３年連続の１位指名公表は、武内に対する熱意の表れとともに、他球団をけん制する狙いもあるとみられる。今年の東都大学リーグには武内をはじめ広島が１位を公表した青学大・常広、東洋大の左腕・細野ら即戦力投手７選手が顔をそろえるが、西武は最速１５３キロを誇る武内を１位に決めた。何度も球場で直接視察した渡辺ＧＭは球団を通じ「数多くいる有力候補の中で今年は武内君が最も実力があると評価しました」とコメントした。

　今季、西武先発陣の防御率はリーグ２位の３・００。高橋、今井、平良の右腕３投手が２ケタ勝利を挙げた一方、左腕は隅田の９勝が最高でローテーションを守ったのも隅田一人だった。同ＧＭは「左の先発をもう少し厚くしたいと考えている中で即戦力の投手として合致していますし、強い直球と変化球が多彩でどの球でも決め球に使える制球力の高さが魅力です」と評価した。

　リーグ屈指の投手とあって競合も予想されるが、抽選になった場合は２１年に４球団競合となった隅田を引き当てた飯田球団本部長か松井監督がくじを引く見通し。是が非でも即戦力左腕を獲得する。

　◆武内　夏暉（たけうち・なつき）２００１年７月２１日、福岡県生まれ。２２歳。八幡南で２年春から投手。国学院大では２年春から登板。３年秋に４勝を挙げて優勝に貢献し、最高殊勲選手に選ばれた。今秋は防御率０・９７をマークし、最優秀防御率のタイトルを獲得。大学通算成績は３６試合１４勝７敗。１８５センチ、９０キロ。左投左打。

関連ニュース

・【画像】どうなる！？　１２球団のドラフト現状
・巨人は中大・西舘勇陽のドラフト１位指名決定！１５５キロ即戦力右腕
・【ドラフト】主な大学ドラフト候補
・【西武】楽天から戦力外通告の炭谷銀仁朗を獲得調査
・【西武】球団初のＯＢ戦に石井丈裕氏、鈴木健氏、Ｇ．Ｇ．佐藤氏らが出場