【ソフトバンク】小久保裕紀新監督、就任会見で宣言「『美しさ』が一番欠けている」 第一歩は“王イズム”で意識改革

スポーツ報知

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2023.10.23(月) 10:19

就任会見を行ったソフトバンク・小久保裕紀監督(カメラ・岩崎 龍一)

 ソフトバンク・小久保裕紀新監督が23日、福岡市内で王球団会長、後藤球団社長とともに就任発表会見に臨んだ。背番号は2軍監督時代の「90」を継続して使用する見込み。

 「まず監督に就任にあたり、球団から求められることは当然勝つこと、3年間優勝を逃しているという現実に向き合い、リーグ優勝、日本一を目指して戦うことは当然のことであります。それに加え、王会長の言葉にもあったように、弱いダイエー時代から強くなってきた歩み、それは自分自身の中でもとても貴重な経験として生きています。その王監督時代に築かれたイズムというものを継承しながら、今一度チームに浸透させられるように努めていきたいと思います。それとこの2年間、2軍監督として下から上を見る景色を経験しました。テレビを通し、1軍選手の戦いを時間が許す限り見て来ました。その中で一つ、少し違和感を感じているところが強い、勝つチームは大切だと思うんですが、『美しさ』、美意識と言ってもいいと思うんですが、そこが一番、いま欠けているんじゃないかなと。今回の就任にあたり、ともに歩む首脳陣、選手たちと、いかに美しくあるかということをお互いの共通認識として持ち合わせながら、チームをつくっていきたいと思います」

 小久保新監督は17年WBCで日本代表監督を務めた後、21年にヘッドコーチとしてソフトバンク復帰。22年から2軍監督となり、今季は球団4年ぶりのファーム日本一に導いた。16日にCS第1ステージで敗退したチームは藤本前監督が退任。17日には三笠GMら球団幹部が宮崎を訪れ、みやざきフェニックス・リーグに参戦している小久保監督に正式な就任要請を行っていた。

 すでに来季の新体制も固まっており、ヘッドコーチには楽天を退団した奈良原浩氏を招へい予定。小久保新監督の青学大時代の3学年先輩で、17年WBCでも小久保監督、奈良原ヘッド体制で侍ジャパンをベスト4に導いた実績がある。通算2041安打、413本塁打を誇り、移籍先の巨人でも主将を務めた新指揮官が、「常勝軍団」の再建に挑む。

 ◆小久保 裕紀(こくぼ・ひろき)1971年10月8日、和歌山市生まれ。52歳。星林高(和歌山)から青学大を経て93年ドラフト2位(逆指名)でダイエー(現ソフトバンク)入団。95年に本塁打王、97年に打点王。03年オフに巨人にトレード移籍し、FA移籍で07年から古巣に復帰。12年限りで現役引退。通算2057試合で打率2割7分3厘、413本塁打、1304打点。青学大時代の92年にバルセロナ五輪で銅メダル、13~17年に侍ジャパン監督。181センチ、86キロ。右投右打。

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