オリックス・中嶋監督がCSファイナルへ意気込み「ファイナルで勝って、もう一つの目標である場所に行かなきゃいけない」

ベースボールキング

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2023.10.17(火) 18:19

中嶋聡監督、和田孝雄CEO、杉本裕太郎(右から) [写真=北野正樹]

◆ 「ここに向けてしっかりと調整しているつもり」

 日本シリーズ進出をかけたパシフィック・リーグの「2023パーソル クライマックスシリーズ パ」ファイナルステージの前日記者会見が10月17日、パーソルホールディングス株式会社の和田孝雄CEO、中嶋聡監督、杉本裕太郎選手会長が出席して京セラドーム大阪内で行われた。

 オリックスの中嶋聡監督は「ファイナルで勝って、もう一つの目標である場所に行かなきゃいけないので、しっかりと戦いたい」などと、ロッテ戦を前に抱負を語った。

「パ・リーグにかかわるすべてのはたらく」を応援するパーソルグループが会見をサポート。今年の新しい企画として始まった小中学生の記者の質問で、会見は終始、和やかに進んだ。

「明日からの試合で、監督が選手たちに一番大切にしてほしいことは」という子ども記者の質問に、中嶋監督は「素晴らしい質問です。本当に最後まであきらめない、そういう戦いをしていきたい。楽しい野球をしっかりと見せたい」と答え、「100%力を出すために気を付けること」を聞かれた杉本は、「結果を出したいと思い過ぎて、力むことがたまにあるのでいつも通り伸び伸びとやっていきたい」と笑顔。


 レギュラーシーズンの対戦成績は、15勝8敗2分けと圧倒的優位に立つオリックスだが、25試合のうち1点差は8試合あり、2点差も5試合。スコアレスドローも2試合あり、中嶋監督は「僅差(の試合が多い)というのは、打てていなので、杉本がしっかりと打つというところにかかってくると思う」と、一昨年の本塁打王の打撃の奮起に期待を込めた。

 9月20日に早々とリーグ3連覇を決め、試合に臨むのは10月9日のチーム最終戦以来、9日ぶりとなる実戦。チーム状態について中嶋監督は「ちょっと間を置きましたので疲れ的にはだいぶ取れているのかなとは思いますが、けが人もいましたし、しっかりと100%で帰って来られるかは、本当に(試合)当日にならないと分からないところがあります」と語った。

 左足薬指の疲労骨折でレギュラーシーズン終盤に離脱した頓宮裕真は、CS前練習には打撃練習のみに参加しているが、起用については「明日ですね」と明言を避けた。CS前練習では森友哉が右翼の守備に就くことが多く、頓宮の打撃力を生かすため「DH・頓宮」の公算が高い。

 前夜のCSファーストステージ第3戦で延長10回、3点差を追いつき逆転サヨナラ勝ちしたロッテは勢いづいて乗り込んでくるが、中嶋監督は「どうですかね、そんなもんじゃないでしょう。間が空くのはどうしようもないので、ここに向けてしっかりと調整しているつもり。受け身にはならない」と、レギュラーシーズンの戦い通り、『全員で勝つ』ことを宣言していた。

 杉本はロッテについて、「昨日も見ました。カッコよかったです」とロッテの戦いぶりに敬意を示しながらも、「僕らは優勝チームなんで。勝てるように頑張ります。ロッテさんのカッコいい応援に飲み込まれないようにしたい。やっぱり攻める姿勢というのは大事だと思うのでどんどん攻めていきたい」と意気込みを語った。

 パーソルホールディングスの和田CEOは「昨日の劇的な試合に代表されるように、非常に白熱し大きな盛り上がりを見せてくれている。ファイナルステージも日本中が選手の熱いプレーに沸き上がり、勇気づけられると思います」と、18日からの戦いに期待を寄せていた。


取材・文=北野正樹(きたの・まさき)

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