ロッテ・小島和哉「ピッチャー全員で1試合を作っていく気持ち」自身2年ぶりのCS先発!

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2023.10.16(月) 08:54

ロッテ・小島和哉 (C)Kyodo News

 ロッテの小島和哉が16日、ソフトバンクとの『2023 パーソルクライマックスシリーズ パ』の第3戦(ZOZOマリン)に先発する。

 小島は前回登板の10日の楽天戦から中5日での先発だ。楽天戦前まで3位だったロッテは、この試合に敗れると4位に後退しCS進出を逃すという負けられない一戦で、小島は7回を無失点に抑える好投で勝利し、2位でのCS出場を決める立役者となった。

 10日の楽天戦について小島は「調子自体はものすごくいいわけでもなくて、ものすごく悪いわけでもなかったんですけど、一番は内容ではなくて勝てばいいと思っていました。なおさら初回はゼロで行けたのが一番大きかったのかなと思います」と、0-0の初回一死満塁で岡島豪郎を遊併で切り抜けた場面を同試合のポイントに挙げた。

 2回以降もスコアボードにゼロを並べ、チームを勝利に導くとともに、自身も2年ぶりに二桁勝利を達成した。

 「おまけぐらいに考えていました。誰に勝ちがついても良いと思っていたので、素直に嬉しいです。二桁と規定は先発で基準にしているところが少なからずあるので、それを達成できたのは嬉しかった。本当に勝てればよかったと思いました」。

 そして、18時から行われるソフトバンクとのファーストステージ第3戦もまた負けが許されない試合だ。ロッテは初戦、先制、中押し、ダメ押しと理想的な攻撃で勝利したが、15日の2戦目は先発・西野勇士が3回3失点で降板し、打線も苦手・有原航平を捉えることができなかった。小島にとって2試合連続で負けられない試合での先発、さらに中5日でのマウンドとなる。

 CSでの登板は2年前の楽天とのCSファーストステージの第2戦(ZOZOマリン)以来の先発だ。その試合では6回1/3を投げ10安打4失点で勝ち負けがつかず、試合は4-4の引き分けでロッテがファイナルステージ進出を決めた。

 小島は今季3年連続規定投球回を達成するなど経験、実績を積み、“エース格”として試合を作り、チームに勝ちを呼び込むことを計算できる投手になってきた。2年前に比べ、今回は“エース格”としての投球が期待される。

 「結局、そこまでのピッチャーではないとまだ思っているので、頑張るところは頑張りますけど、ピッチャー全員で1試合を作っていく気持ちでいいんじゃないかなと思います」。

 小島は勝たなきゃと強く意識したり、自分自身に厳しくなると力む傾向にある。自分自身の性格を知っているからこそ、“ピッチャー全員で1試合を作っていく気持ち”という言葉になったはずだ。前回の楽天戦に続き今回も負けが許されない中での登板。プレッシャーはかかるが、本拠地・ZOZOマリンスタジアムには大勢の味方がいる。熱い熱いファンの後押しを受けて、京セラD大阪行きのチケットを掴みたい。

取材・文=岩下雄太

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