【ソフトバンク】ロッテに勝利し逆王手 柳田悠岐V打で「偉大なる大先輩」内川聖一に並ぶCS最多31打点
スポーツ報知
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2023.10.16(月) 05:30
◆2023 パーソルクライマックスシリーズ パ・ファーストステージ第2戦 ロッテ1―3ソフトバンク(15日・ZOZOマリン)
「2023 パーソル クライマックスシリーズ(CS) パ」の第1ステージ(S)第2戦が行われ、3位・ソフトバンクが2位・ロッテに勝利。1勝1敗として最終S進出に“逆王手”をかけた。同点の3回に柳田悠岐外野手(35)が歴代最多タイのCS通算31打点目となる“変態打ち”の決勝二塁打。初戦黒星からプレーオフ、第1Sを突破したのは過去18度で3チームしかないが、19年にはソフトバンクが日本一に輝いており、再び奇跡の気配が漂ってきた。
打った瞬間、真上を見上げた。バットの先端に当たり、一瞬、本人もどこに飛んだか分からなかった打球は左翼線にポトリと落ちた。1―1の3回1死三塁。柳田は西野の内角低めスライダーを“変態打ち”。勝ち越しの適時二塁打で内川聖一(ソフトバンク、ヤクルト)に並ぶCS通算31打点目を記録した。「打った球種は何か分かりませんが、とにかくバットの先までうまく使うことができたということです」。塁上ではビリヤードのジェスチャーで無邪気に喜んだ。
「(内川さんは)偉大なる大先輩なので。並べたことはうれしいです」。これでCS通算成績は44試合で打率2割8分8厘、歴代2位タイの9本塁打、同1位タイの31打点。内川らとともに黄金期を支えてきた柳田らしい数字だ。
この日、スタンドでは昨季まで同僚だった千賀(メッツ)が観戦。到着が試合中だったため、直接言葉を交わすチャンスはなかったが「いましたね、アイツ」とニヤリ。「ひと回りかっこよくなってました!」とご機嫌だった。右腕が海の向こうで活躍する姿は当然目にしており、刺激に変えている。
チームは初戦黒星から最終S進出に“逆王手”をかけた。19年からは同じ状況から日本一を成し遂げた経験がある。周東が9月下旬に軽度の肉離れを発症した左太もも裏の状態が万全ではなく、第3戦も出場は不透明だが、「負けたら終わりなんで。全員で勝つことだけを考えて戦います」と藤本監督。今季の集大成を見せる。(中村 晃大)
▼…ソフトバンクが2戦目に勝利。対戦成績を1勝1敗のタイに戻した。3試合制で行われたパのプレーオフ(PO)とセ・パCSの第1Sで、1勝1敗となったのは20度目。過去19度のうち、2戦目に勝って追いついたチームの3戦目は、5勝14敗の勝率・263。ソフトバンクが●〇とした3戦目は、06年西武戦〇、07年ロッテ戦●、19年楽天戦〇。過去3度のうち2度、最終Sに進出している。
▼…有原は日本ハム時代の16年最終S〈3〉戦以来、CSでは7年ぶりの白星で通算3勝目。POとCSで2球団に所属して勝利投手となったのは、12年に西武、17年に楽天で記録した岸に次ぎ8人目。7年ぶりの勝ち星は上原浩治(巨=08―18年)の10年ぶりに次いで、村田兆治(ロ=74―81年)、涌井(西=08年―ロ=15年)、小川(ヤ=15―22年)と並ぶ2番目のブランク勝利になった。
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