高木豊氏がCS開幕戦で3回完全のロッテ・佐々木朗希を絶賛「完璧な仕事。チームに勢いもたらした」

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2023.10.15(日) 05:30

勝利のタッチを交わす佐々木朗希(左は吉井理人監督)(カメラ・清水 武)

◆2023 パーソルクライマックスシリーズ パ・ファーストステージ  ロッテ8―2ソフトバンク(14日・ZOZOマリン)

 「2023 パーソル クライマックスシリーズ パ」の第1ステージ(S)が開幕し、2位のロッテが3位のソフトバンクに8―2で勝利し、最終Sに王手をかけた。

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 佐々木朗はブランクがありながら3回完全。さすがだった。

 手探りの立ち上がり、周東の初球バントがピッチャーフライになって、精神的に楽になったはずだ。まず周東を塁に出さないのが、大きなポイント。それを、高めのボール気味の球で1つアウトを稼げた。さらに柳田、近藤は三振。2人はソフトバンクの心臓部で、短期決戦の初対戦でピシャッと抑えられれば、嫌なイメージも植え付けられる。松川がフォークをしっかり止めてくれる安心感も手伝い、腕がよく振れていた。

 吉井監督はあえて佐々木朗を初戦の先発に持ってきた。自分が首脳陣の立場でも、やはり同様の起用法で勝負をかけると思う。彼はロッテの顔であり、エースであり、日本一に到達するために絶対に必要だからだ。3イニングは確かに短いかもしれないが、調整途上にありながらヒットさえ許さないピッチングは、他の投手ではなかなか難しい。ベンチが理想に描いた完璧な仕事を成し遂げ、勢いをもたらしたあたり、やはりすごい、ということになる。

 勢いに乗ったロッテが有利…と言いたいが、今季は大勝の次はイマイチなゲームという傾向があった。初戦はミスが目立ったソフトバンクは、有原が公式戦同様の投球で締めれば、まだ流れは引き寄せられる。(スポーツ報知評論家・高木豊)

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