◆２０２３　パーソルクライマックスシリーズ　パ・ファーストステージ　ロッテ８―２ソフトバンク（１４日・ＺＯＺＯマリン）

　ソフトバンクが初戦を落とし、崖っぷちに立たされた。

　先発のスチュワートが誤算だった。初回に荻野に左越え先頭打者弾を浴び、２死からはポランコに右中間へソロを献上。自身初の１イニング２被弾で出鼻をくじかれた。２回こそ、３者凡退に打ち取ったが、３回先頭の中村奨に四球を与えると荻野の投前犠打のあと藤岡、角中に連続四球。制球難が顔をのぞかせ、首脳陣はたまらず交代を告げた。

　今季２戦２敗、防御率７・２０だったロッテ打線の苦手なイメージを払拭できず、２回１／３を２安打４失点（自責３）で降板。大役を任されたが、役目を果たせなかった。

　また、守備の乱れも響いた。３回１死満塁でのポランコの遊ゴロは６―４―３の併殺コースだったが、二塁手・三森が一塁に悪送球。重たい４点目がのしかかった。

　２点ビハインドの６回には４番手・嘉弥真がつかまった。連打で無死一、二塁とされ、安田に右中間を破られる適時二塁打を許した。ピンチでバトンを受けた５番手・津森も２死二、三塁から藤原に中前へ２点打を食らった。８回は６番手・笠谷が１死三塁で安田に右前適時打を浴び、８点目がスコアボードに刻まれた。

　打線は剛腕・佐々木朗の前に３回まで無安打無得点。４点を追う６回１死一塁で柳田が３番手・坂本から右翼へ特大２ランをたたき込み、反撃ののろしを上げたが…。空砲に終わり、ギータのポストシーズンでの不敗神話弾も１１連勝で止まった。

　０４年以降のパ・リーグのプレーオフ、ＣＳで第１戦に負けてファーストステージを突破したのは１８チーム中３チームだけ。突破率は約１７％と苦境に追い込まれた。

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