【ロッテ】佐々木朗希、ZOZO×夜×松川=ぶっつけ克服「チームが勝つためのピッチングを」

スポーツ報知

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2023.10.14(土) 05:30

調整中に笑顔を見せる佐々木朗希(カメラ・佐々木 清勝)

◆2023 パーソルクライマックスシリーズ パ・ファーストステージ  ロッテ―ソフトバンク(14日・ZOZOマリン)

 「2023 パーソル クライマックスシリーズ パ」の第1ステージ(S)が14日にZOZOで開幕する。13日、本拠地で調整した2位のロッテは初戦、発熱で離脱していた佐々木朗希投手(21)が先発。約1か月ぶりの“ぶっつけ”となるが、ZOZO、ナイターは今季ともに防御率0点台と好条件がそろう。22年に完全試合を達成した松川とのバッテリーも復活。先発不足に苦しむ中、「チームが勝つためのピッチングを」と力を込めた。

 日本一への夢をつなぐため、エースが立ち上がる。ZOZOでキャッチボールやダッシュで最終調整した佐々木朗は「こういう大事なマウンドで投げられることをしっかりと感じ取りながら、チームが勝つためのピッチングをしていきたい」と使命感を口にした。

 左脇腹の肉離れから9月10日に復帰後、同24日のソフトバンク戦(ZOZO)を発熱で回避。シーズン中には間に合わなかったが、前日会見に出席した吉井監督は「徐々に状態が上がってきているので行けると判断した」と経緯を明かし、こう続けた。「チームで一番いい投手。CSの初戦を任せる状態にあると思って選んだ」。先発陣は種市とカスティーヨが故障離脱し、小島は10日のシーズン最終戦に先発したばかり。最高の投手に、苦しい台所事情を救う投球を期待した。

 先発は9月17日の西武戦(ベルーナD)以来27日ぶりだが、ぶっつけを克服するための条件がズラリとそろう。敵地ではマウンドへの適応に苦しむこともあるが、今季、得意のZOZOでは防御率0・73。加えて、ナイターではデーゲーム同3・18に対し、同0・83と飛躍的に向上する。ソフトバンクの得点源となる2冠王・近藤には安打すら許しておらず、柳田も対戦打率0割9分1厘と完璧に封じ込めている。指揮官が「負けられない試合とはいえ、そこ(球数)は守っていきたい」と話すように制限付きではあるが、好条件を追い風に流れをつくるつもりだ。

 2年前、楽天とのCS第1戦(ZOZO)では6回1失点10奪三振と好投し、大舞台への適性も十分。さらに、14日は22年に完全試合を達成した松川とのバッテリーが半年ぶりに復活する。大役を託された朗希は「チームにさらにいい流れをつくっていくためにも、(初戦は)とても大事だと思っている。できることは自分の力を出し切って、自分のピッチングをマウンドで披露すること」と完全燃焼を誓った。WBC世界一で始まった23年。日本一で締めくくるため、エースが奮い立つ。(小田原 実穂)

 ◆21年CSでの朗希 楽天とのCS第1S第1戦(ZOZO)に先発。20歳0か月はパ最年少の“CS開幕投手”だった。96球を投げ6回4安打1失点(自責0)で、最速は159キロ。勝敗は付かずも、チームは同点の9回に代打・佐藤都のサヨナラ二塁打で勝った。

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