楽天は１３日、炭谷銀仁朗捕手（３６）に戦力外通告を行ったことを発表した。

　炭谷は２００５年に高校生ドラフト１巡目で西武に入団。１８年オフにＦＡ権を行使して巨人に入団し、２１年シーズン途中にトレードで楽天に移籍。１８年目の今季は６５試合に出場し、打率２割２分１厘、１本塁打、１０打点だった。

　６月４日のヤクルト戦（神宮）では史上２０３人目の通算１５００試合出場という大記録を達成。５月２日のロッテ戦（楽天モバイル）では先発した岸を巧みにリードすると、２本の適時打を放つなど通算１５０勝をアシストした。息ぴったりのコンビでお立ち台に上がり「もう、うれしいっすよ。（西武時代の）１００勝の時も被ってたし。その時、僕もちょうど同じ日に１０００試合出場だった。ちなみに直人さん（渡辺内野守備走塁兼打撃コーチ補佐）も１０００試合出場で３人が同時やったんです。その３人かまた一緒のチームでやってるっていうね」と笑顔で話していた。

　今後については、現役続行を希望している。１３年、１７年には２大会連続でＷＢＣに出場。１５年のプレミア１２も含め３度、日の丸を背負ったベテラン。長年に渡ってグラウンドの最前線に立ってきた男が、新天地を探ることになる。

　炭谷のコメントは以下の通り。

「びっくりしています。とりあえず、今は現役を続けたいという気持ちがあります。トレードでイーグルスに来た時、ファンの皆さんに温かく受け入れてもらって、たくさんの声援をいただいてプレーできたことは忘れません」

　◆炭谷銀仁朗（すみたに・ぎんじろう）１９８７年７月１９日、京都府生まれ。３６歳。平安高（現・龍谷大平安高）から２００５年高校生ドラフト１巡目で西武入団。０６年は５１年ぶりに高卒新人開幕マスク。１８年オフにＦＡ権を行使し巨人に移籍。２１年シーズン途中に楽天にトレード移籍。１５年ベストナイン、１２、１５年ゴールデングラブ賞受賞。１３年、１７年のＷＢＣ、１５年のプレミア１２で日本代表選出。通算１５４１試合で打率２割１分５厘、４７本塁打、３４７打点。１８１センチ９８キロ。右投右打。推定年俸１億円。

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