日本ハムが２５年３月に本拠地・エスコンでＭＬＢ球団とのオープン戦招致を目指していることが１２日、分かった。来日する球団は未定だが、日本ハムのレジェンドＯＢのダルビッシュ有（パドレス）、大谷翔平（エンゼルスからＦＡ）と後輩とのドリームマッチが実現する可能性が浮上した。

　球場左翼の複合施設「ＴＯＷＥＲ　１１」の壁画に描かれたレジェンド２人が、北海道に凱旋するかもしれない。ＮＰＢの榊原コミッショナーは、９月のオーナー会議で２５年ＭＬＢ開幕戦の日本開催を提案。その直前に行われるオープン戦の会場として、エスコンを保有する日本ハムが名乗りを上げた。過去に５度行われた日本でのＭＬＢ開幕シリーズ（会場は全て東京ドーム）のうち、４度は日本人選手の在籍チームが派遣されている。２５年も今オフにＦＡとなる大谷ら日本人が所属する球団が来日するのが自然な流れだ。

　「ＥＳ　ＣＯＮ」を世界に発信する。バックスクリーン奥の高さ約７０メートルのガラス壁から差し込む自然光が緑の天然芝を照らす新球場。来場したＭＬＢスコアラーからは「プレーが見やすい」と球場の造形を称賛する声が上がったという。国内外の注目を集める一戦は、今後の集客面でも大きなアピールになる。

　日本ハム打線には万波、清宮、野村と若手長距離砲がズラリ。メジャーの超一流と対戦することは、大きな財産となる。ダルビッシュがエスコン開業時に寄せた「マウンドで投げてみたい。どんな景色が見えるのかを体感してみたい」という言葉を実現させ、将来性豊かな後輩たちと真剣勝負する日が訪れることを目指していく。

　◆日本開催のＭＬＢ開幕シリーズ　過去に５度実施。２０００年にメッツ・カブス戦で初開催（日本人選手は在籍なし）。０４年にはヤンキースがデビルレイズと対戦し、松井秀喜が第２戦で１号２ランを放った。０８年はレッドソックス・アスレチックス戦が行われ、松坂と岡島が登板。１２、１９年にはイチローの所属するマリナーズがアスレチックスと対戦。１９年の第２戦後に、イチローが現役引退を発表した。

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