【オリックス】曽谷龍平がプロ初勝利 親族9人で観戦した元高校球児の父・博一さんも「10度目の正直」 

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2023.10.10(火) 06:30

オリックス・曽谷の小学生時代(家族提供)

◆パ・リーグ オリックス4―1ソフトバンク(9日・京セラドーム)

 オリックスのドラフト1位・曽谷龍平投手(22)がプロ初勝利を挙げた。6回を1安打、二塁すら踏ませない力投。10試合目の登板、7度目の先発で白星を手にした。

 ※ ※ ※

 曽谷の父・博一さんも「10度目の正直」だった。プロ初登板から欠かさず球場へ足を運び、スライド登板した仙台では、自身も「スライド応援」。この日は親族9人で一塁側から見届け「素直にうれしいですね」と喜びをかみしめた。

 曽谷は幼少期から球場に連れられ、父とともにおのずとオリックスファンになった。06年8月29日の西武戦(スカイマーク=現ほっと神戸)も家族で観戦。延長11回、清原和博が放ったサヨナラ弾に感激した。「あのホームランは覚えています」。当時まだ5歳。記憶に刻まれた一発が、プロを夢見る原点になった。

 博一さんも元高校球児。曽谷が目標とする元阪神、オリックスの能見篤史の記事などを見つけては「気持ちをボールに乗せる。キャッチボールでその日の調子が分かる」などの言葉をメモに残し、手渡した。博一さんは今月5日、50歳の誕生日を迎えたばかり。待ちに待った初勝利は、父子の夢の結晶だった。(長田 亨)

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