３位ロッテと４位楽天は、リーグの全日程が終了する９日の最終戦に勝てばクライマックスシリーズ（ＣＳ）進出が決まる直接対決を迎える。敵地入りしたロッテは小島和哉投手（２７）が先発する。

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　２年ぶりのＣＳ出場を狙うロッテは、開幕投手を務めた小島に大一番を託す。レギュラーシーズン最終戦の９日・楽天戦で、引き分け以上ならＣＳが決定。仙台入りした左腕は「運良く最初と最後に投げることを意気に感じている」と使命感を口にした。

　佐々木朗らが離脱を強いられた今季、小島は年間通じてローテを死守し、２４登板で９勝６敗、防御率３・６３。３年連続で規定投球回にも到達した。今季の楽天戦は６登板で０勝１敗ながら防御率は３・３８と上々で、「終わりよければ全てよしではないけど、内容はどうでもいいので勝って終われるようにしたい」と必勝を誓った。

　エースの佐々木朗は左脇腹の肉離れから復帰後、９月２４日に発熱で再離脱。レギュラーシーズン中の復帰を目指してきたが状態が上がらず、最終戦にも間に合わなかった。種市やカスティーヨら先発陣の離脱者が続出する中、吉井監督は朗希、種市と３本柱に挙げる左腕を決戦の先発に指名。ブルペンにはメルセデスも待機しており、小島は「総力戦になるので、飛ばしていきたい」と意気込んだ。

　ソフトバンクの結果次第では２位浮上もあり得る。Ａクラスか、Ｂクラスか。ＣＳか、終戦か。今季１２勝１２敗の楽天と雌雄を決する。（小田原　実穂）

　◆最終戦での３、４位逆転　クライマックスシリーズ（ＣＳ）導入後の０７年以降で、３、４位の２チームが残り１戦の状態から最終戦を消化して順位が入れ替わったのは１１年のパの１例。１４４戦目となった１０月１８日に、１７日まで３位のオリックスがソフトバンクに●１―４、４位の西武が日本ハムに○４―３。約１毛の差で勝率で西武が上回り、逆転でＣＳ出場権を手にした。今回のように直接対決で決まるケースは初めて。

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